戦略的転職活動マップを説明します
転職活動において、こんな悩みはありませんか?
私自身、転職を4回行ってきたこともあり、たまに相談されることもありました。今回、私自身の転職経験、中途採用面接の経験を元に、戦略的転職活動マップ】と大胆に銘打って、転職活動の全体像をまとめてみました。下記を参照ください。
転職活動で迷子になっている皆さんにとって、少しでも参考になり、いい会社・仕事に出会いにつながれば幸いです。
転職活動の一番のメッセージは、「私は御社に貢献できる」ということ
面接で見送りになる理由の一つに、「自分の成長だったり、自分のやりたいことを主張しすぎで、自分中心の思考が強い」というものがあります。よくあるやりとりとしては、以下のようなもの。
少し考えればわかることですが、「企業は貴方を”給与”で買おうとしている」んです。単純に勉強したいと言われて、お金を払う企業はありません。
ただ、「成長意欲がある」ということは、基本的には採用するにあたってポジティブです。言い方一つで、印象が全く変わります。
私は、自分自身と会社をどうリンクさせるかということがポイントだと思っています。自分自身のスキルや意欲をどんなにアピールしようとも、相手(企業)にあわなければ、全く意味がありません。
更に、企業ごとに考えはバラバラですし、フェーズによっても求めるものが変わってきます。例えば、立ち上げたばかりのスタートアップでは、教育する時間がないのでスキルがあることが望ましいとなります。
会社のカルチャーとして多様性と挑戦を重んじている場合は話が変わってきます。個人の成長意欲が強くても、「個性として新しい価値をもたらしてくれる」と評価されることもあります。
では、自分と相手でどこがあっているかを見るかというと、私は以下の3つだと思っています。
この3つが揃っていれば、長期的に企業に貢献できる可能性はぐっと高くなると考えています。必ずしも全部必要ということではなく、スキルが圧倒的に高い人であれば、②、③があっていなくても採用されるケースはあります。あるいは、そういう方は副業やフリーランス(業務委託)として参画ということもありえます。
上記3つは、伝えるべきWhatで、伝え方であるHowも大事です。伝える手段も大きく3つに別れると考えています。
以降では、6つの項目について、簡単に説明したいと思います。
それぞれの失敗エピソードやTipsなど、深堀りできることはたくさんありますので、もしコチラが高評価でしたら項目ごとの詳細など書いてみたいと思います(スキ、お願いしますm_m)
スキル/経験をどう伝えるべきか?
企業が求めるスキルは、求人情報を見ればすぐにわかります。自分自身がそのスキル/経験を持っているか、それをどう示すか?ということが難しいポイントです。自分が担っていた業務を話したり、職務経歴書に記載することは皆さんほぼできています。企業側が本当は知りたいのに、多くの職務経歴書に欠けていることがあります。
一言で言えば、実績です。
具体的に言うと、「自分が◯◯を実施して、●●という成果を上げた。」というアピールです。営業の方などは、売上前年比120%達成など記載していることが多いと思います。中々、定量化が難しいこともあると思いますが、売上など財務数値以外にも表現可能です。ここでは、いくつかサンプルを記載しています。
プロジェクト概要だけに留まらず、是非ご自身のアピールをすることを意識すると、企業側にとってグッと来る内容になるかと思います。
環境/カルチャーがあっているのか?
スキルがマッチするからといって、企業で活躍できるとは限りません。
いわゆる、「水に合う」かということも大事なポイントです。
といったものです。せっかく持ったスキルが、環境があわないために発揮できないということがあります(ちなみですが、どんな環境にでも適合するというスキルを持っている人もいると思っています)。
この見極めとして、企業の求人票、HPやインタビューなどを見て把握しつつ、面接の場で積極的に質問をしてみてください。いきなり、ストレートに聞きづらいと思う方は、以下のように聞く理由を触れつつ聞いてみると印象も損なわないと思います。
逆質問が苦手という方もいらっしゃると思いますが、仕事探しは何も企業が合否を出す立場ではないと考えています。面接を受ける方も選ぶ立場であり、相手のことを知るために質問はするべきだと思います。むしろ、ここを曖昧にすると結局入社後に損します。
もっと言ってしまうと、逆質問がない人は評価されないことも多々あります。入社意欲がないとみなす、(相手を知ろうとする)コミュニケーション能力が欠けていると考える経営者も多くいます。
面接の場で自分自身も相手を見極めるつもりで、質問してみて下さい。
事業/ビジョンに共感できるか?
事業やビジョンは、その会社が提供しているもの、目指していることに共感できるのかということです。人によって、「事業/ビジョンはなんでもいい」という方もいます。しかし、働いている中で、自分が提供しているものが世の中に役にたっている(役に立つ予定である)ということは、モチベーション維持に大きく影響を与えます。また、ビジョンに共感するか否かということは、向いている方向が同じかどうかということです。向かうべきところが、違っていると、仕事をしていてズレを感じてしまうことが大きくなります。
もちろん、完全にビジョンが一致することはないですが、すくなくともビジョンとして、グッとくるのか?逆に違和感を感じないか?ということをチェックしてみるといいと思います。
また、個人的なおすすめは、「どんな課題を解決しようとしているのか?」という目線です。
こういった視点で選んだ仕事やプロジェクトは、経験則的に充実していたし、辛いときにも初心を取り戻すことでモチベーションをリカバーできました。
長くなったので、、コミュニケーションはまとめて
長くなってきたので、職務経歴、面談での話し方、見た目については、まとめて記載したいと思います。上記の通り、自分のスキルを棚卸し、面接する企業での環境にあっていることを整理したとしても、相手に届かないと意味がありません。
職務経歴については、先に触れましたが「成果についてきちんと書くこと」が最も重要だと考えます。これがないものも多く、端的にやったことと成果が記載があるだけ、好印象です。
見た目については、メラビアンの法則で「視覚情報が印象形成に与える割合55%」とあるように非常に重要です。特に、最近はリモートでの面談も多く、暗くなっていたり、寝癖がついたままだったりします。また、どうしても部屋で1人だとテンションがあがらず、暗い印象だったり、コミュニケーションが苦手な印象を形成される可能性があります。ぜひ、面接前で事前にどう映るかチェックしてみてください。
話し方ですが、意外と多くの人ができないことは、【質問に答える】という当たり前のことです。例えば、以下のようなやりとりです。
ここでは、まず強みとして「プレゼン能力です」と答えることが質問への回答として正しいです。そのスキルを持っていることを示す証拠(事実)として、営業経験に触れるというのが正しいコミュニケーションです。本人は答えているつもりですが、話し方一つで印象がだいぶ変わってきます。
質問に対して、端的に回答し、それについて補足するということを意識してみてください。
心構えとしては、ポジティブに行きましょう
書き始めると、思ったより長文になってしまいました。最後に心構えです。転職活動は結構しんどいことの繰り返しです。
忙しい中、面接に行ったのに「見送り」や「非通過」が続くこともあります。また、合否連絡と表現する人もいますが、上記で見てきたとおり「あうかあわないか」であり、不合格という烙印が押されるべきではないと思います。なので、【見送り】となっても、「どうせ自分に合わない会社だ」と思って、他の会社を探してみてください。どうしてもその会社に行きたいのであれば、何が足りないかを聞いてみてもいいかもしれません。会社によりますが、多くの企業が見合わせた理由をオープンに教えてくれると思います。そのフィードバックに基づいて、不足分を埋められるものなら、長いキャリアの中でまた挑戦すればいいと思います。
実際、私も一度採用プロセスでだめで、数年後に再度門をたたき、入社したという経験もあります。
会社の数は、無数にあります。是非、自分がだめなんだと思わず、前向きに職探しをしてみてください。
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