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防弾少年団というお鍋

私がずっと携帯のメモに残している文章がある。
それは、娘の担任の先生が最後のクラス便りに書いてくださった娘達へのお祝いのことば。
文章力、比喩、温かさが文面に滲み出る先生の言葉に胸を打たれ時々読み返している。

5年前、私が初めてこの文を拝見した時、「花様年華」と重なった。
私の個人的な解釈だと、花様年華は煮込む前の具材をお鍋に投入したところ。7人のつぶらな瞳の奥に、不安と期待が滲んでいる頃だ。あどけなさが残る7人。これから素材の美味しいところが少しずつ煮込むことにより、お鍋に出てくる。きっと防弾少年団は最高のお鍋になると確信した。

そしてまた、グラミーを見てから幾度となくこの文章が頭に浮かんだ。
防弾少年団という1つのお鍋がとうとう出来上がった気がしたから。
みんなが美味しくて、幸せになれるお鍋。
受賞は逃したものの、彼らの自信に溢れたパフォーマンスを見て
本当に素敵な男性たちになったな・・・と。

先生の言葉をお借りするならば、「様々な具材がそれぞれの味を出し合い、それが合わさることによって美味しいお鍋の出来上がり」

みんなで、残すことなく美味しいこのお鍋を味わいたい。
きっとPTDツアーでこの美味しい1杯目のお鍋は終わるのかな。
そして、また次のお鍋を注文する。1杯目のお鍋よりも素材がもっと熟成されたお鍋。「花様年華」シリーズはバンタンを語る上で外せないけれど
そろそろ、そっと本棚にしまうころなのかもしれない。

最後に抜粋ですが、私の大切にしている先生の言葉を残します。

栄養満点、元気と力を与えてくれるもの。ホッとする優しい甘みを出すもの。そっと寄り添い、彩りを加えるもの。シャキッとした食感で新鮮な気づきを与えてくれるもの。目立たなくても深い旨みで支えてくれるもの。刺激を与え、味を引き締めてくれるもの。みんなの良さを受け入れ、美味しさを含みこむもの。様々な具材がそれぞれの味を出し合い、それが合わさることによって美味しいお鍋の出来上がりです。その鍋を家族や沢山の仲間で囲むのもまた楽しいものです。…合いそうもないと思っていたものが馴染み溶け合い、それが合わさることで新しいおいしさが生まれます。知らず知らずのうちに、自分で作ってしまっていた枠が外れたときや新しい視点が加わった時には、また新しい魅力的な世界が広がっていくのでしょう。…一人ひとりの味と素敵な隠し味を生かして、美味しくてみんなが幸せになれる鍋を作っていってください。

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