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響き始めたindigo hourと詰め込まれた9237字と輝きだしたDRAMA QUEENの話

えっとですね。
まずはこちらの図をごらんください。
いったいこれは何の円グラフだかわかりますでしょうか?

なんだかムラサキから始まる見慣れた10色に青を加えた11色ですね。何らかのパーセンテージが書かれていますけど、なんですかね。これ。
とりえあえず5秒ほど考えてみたりしてみてください。


 ポク
 
 ポク

 ポク

 ポク

 ポク… はい5秒!


これ以上は引っ張らず答えを書いてしまいますが、正体はこちら!


どん!

そうです!
エビ中さんの8thアルバムindigo hourのオープニングナンバーKnock You Out !の歌詞をすべてひらがなにして数えてみてメンバそれぞれが曲中どのくらいのリリックを担っているかを表したグラフなのです!
前々からこのnoteを見てくださっている貴重な方に向けて端的にお伝えしますと、今回もまた微々たる賛と大量のサイレント否による両論で彩られた例のやつですよー!

そんなわけで、今回もindigo hour各曲の歌割りにどんな特徴が現れているのか探ってみるという、とても必要のない視点からの分析に邁進していきたいと思います。
題して第1回!8thアルバム・indigo hourで、誰がどの曲でどのくらいの歌詞を担当しているのだろう世界大会!!です。
さあ引き返すなら今のうちですよ!音楽的なことについて考えてみたいのだったらまはるさんのnoteに行ってください!
わかってくれ。こっちはわざわざ通らなくて良い泥の道なんだ。

以下、簡単なレギュレーションです。

歌詞の文字数を数える際のきまり
・各曲の歌詞をひらがなにして1文字ずつ数えました。
・アルファベットは発音の有無に関わらず1文字ずつカウント。
・全部で9237字ありました。
・ハモり部分は歌詞カードに名前が明記されているものは各個人に。
 ALLとなっているとこは各人それぞれでなく「全員」としてカウント。
・できるだけ正確に数えたつもりですが不備あったらすいません。
・でも細かいことを気にしていたら大きくなれないぞ!知らんけど。

各曲にはデータの雑感、およびぼくの雑談を付記します。
データだけなら付き合ってやるかなという方は、各曲の感想部分…灰色枠は読み飛ばしてください。ちょっとした親切設計のつもりです。

それではさっそくいってみましょ。





それでは説明もほどほどに、バシバシ円グラフとポイントと雑感を出していっちゃいます。読み取り方はなんとなくわかってやってください。

■ Knock You Out ! ■

■実はののかまるリリックが最長
■最短はりったんさんと仲村さん

ひとりよがりな感想と解説
・ぼくとしては、思ったよりも各人の差は大きくなかったという感想。
・コール動画での凶悪さから安本さんや桜木さんの割り当てが多い印象だったのですが、実際の文字数はののかまるが上回っていました。
・コンパクトなのはりったんさんと仲村さん。おふたりとも75文字。
・ケニダズさん担当歌詞は「全員」に入れさせて頂きました。
・件のコールですが、春ツアーでメンバ&ファミリーで挑戦しつつ、ツアーファイナルではところどころ淘汰され、はしょられる部分が出てくるんじゃないかと見ています。
・それはそれでリアルな形ってことですので、無理せず胸を張ってその完成形で遊んでいけば良いと思うのですよ。


■ Summer Glitter ■

■実は仲村曲!?
■安本さん担当少ない?
■しかしこれにはカラクリがあるのです

だいぶひとりよがりな感想と解説
・各人による文字数の偏りがわりとハッキリしている曲。
・仲村さん小林さん中山さん、3人の担当パートがだいぶ多め。
・他メンと差が出ているように見えるのは、Unforgettableな思い出をLet's make,make,makeという横文字多数のコーラスを3人で2回担当しているからで、実際はそれほど差分はありません。
・同様に安本さん担当が少なく見えるのは、英文字パートが少なく日本語やカタカナパートがほとんどだからです。
・文字数で判別するとこのように出るのですが、実際のマイクが回ってくる回数は上記3人以外はみんな同じくらい。そんなに格差はないのです。

・さっそくこの企画の落とし穴が露呈した形ですが、それもまた一興じゃないですか。続けます。強い気持ちって大事。

■ BLUE DIZZINESS ■

■わりと均等な割り振り
■でも妹メンの方が割合心持ち多め

鼻につくえらそうな感想と解説
・この曲はアップテンポでありながら、マイクの入れ替わりはそれほど激しくなく、各メンの担当フレーズが比較的長めに設定されています。このため心地良い疾走感の楽しめる楽曲になっていると思うのです。
・えまちさんの文字数がやや多くなったのは、オチサビのI'm in the BLUE DIZZINESS,DIZZINESSをひとりで担当しているから。
・そして妹メンの方が姉メンよりも割合が多めに見えるのは、彼女らの英文字歌詞が多いからです。
・とはいえ、現時点では妹メンたちの方が、この『indigo hour歌唱』にマッチしていると言えるかもしれませんね。

■ TWINKLE WINK ■

■ALL歌唱部がアルバム中で最も多い
■メンバごとの偏りは小さい

わかったようなことを言いたがる感想と解説
・なんだか懐かしいゴキゲンなディスコチューン。
・ぼくは素人なのでよくわかっていないのですが、この曲の振り付けはエビ中さんのレパートリーの中でも屈指の難しさであるとのこと。そのあたりから逆算して、誰かに負担が集中してしまわないよう、歌割りの偏りを避けたということかしら。さすがに考えすぎかな。
・アルバム中でALL歌唱パートの割合が最も大きい楽曲で、いわば10人全員が主役の曲と捉えることも出来ます。
・10人全員から無敵感にも近いキラキラした印象を受けるのは、そういった要素からくるものなのかもしれないとか思ってみたり。

■ DRAMA QUEEN ■

■ほぼほぼ均等な担当割り

必要なさそうな感想と解説
・オートチューンを駆使したカラフルな楽曲。
・歌詞分担の偏りがほとんどないことと絡めて考えると、オートチューンを用いることで各人の声を丸め均質化させたかったのかなとも思えます。
・アルバム全体をひとつの作品として捉えるとき、こういったアプローチでディレクションされた楽曲が配置されていると、ちょっとしたアクセントになるものです。好き。
・でも各メンバの歌声の個性が見えないわけではありません。イヤフォンを付けて聴くと、エフェクトの向こう側がちゃんとメンバーそれぞれの声であること、聞き分けることができるはずです。
・そんな曲ですので、ライブではどんな起用法になるのかがたのしみです。シュガーグレーズと並べて聴いてみたいな。好き。
・技術のある方は、シュガーグレーズとマッシュアップしてみても面白いんじゃないでしょうか。

■ CRYSTAL DROP ■

■ALL歌唱がアルバム中で最少
■ハモり歌唱部分はちょっとユニーク

そろそろ自重してほしい感想と解説
・桜井さん担当部が多め。そのほか、メンバー間の担当箇所の差は極端ではないものの、わりと差がついています。
・その理由は、この曲が基本的にソロパートをリレーしてゆく楽曲であって、それぞれ詩としての文節を保ちながら歌割りをしているからだと思われます。
・過去作でいうと「フユコイ」や「さよばい」に近い形がとられていますが、ほぼ完全ソロパートリレー曲である既存2曲と違って、この曲にはふたりのハモり部分が数か所存在します。
・歌詞のうちで「ふたりの思い出」を語る部分がデュエット&ハモ、「ひとり語り」の部分がソロ歌唱。こういった仕掛けがせつなさをUPさせてゆくわけですね。

■ Hello another world ■

■姉メン曲だがわりと担当に偏りあり
■ALL歌唱はそれほど多くない
■そのかわり姉メンの技が光る曲

自重という言葉を知らない感想と解説
・STAYPOPと対をなす姉メン曲。星名さんはこの曲で222文字を担当。本アルバムの各曲において、最も多くの文字数を担当されています。続く安本さんは220文字。おしかった。
・5人で声を合わせる部分はそれほど多くありません。が、この曲は色々な組み合わせでのふたりハモや3人ハモが配置されています。姉メンのバラエティに富んだコーラスワークがしっかり味わえる逸品なのです。
・中でもまやまさんには(ちょっとずつだけれど)、全メンバとのハモリパートが存在します。
・長年の経験で培われたみんなさんのチームワーク、落ち着いて受けとめてみると良いと思うのです。

■ トーキョーズ・ウェイ! ■

■割り振りの偏りは小さい
■ALL歌唱部分は多め

もうそろそろ誰も読まなくなった感想と解説
・アルバムの柱は佐藤千亜妃3部作であるわけですが、トーキョーズウェイは陰のリード曲ですね。
・さすがにリード曲x4は多すぎですので、アルバムコンセプトをガチっと決めたあとに、この曲によるEDテーマのビジネス話が決まったとかかなー、とか勝手な想像をしています。知らんけど。
・そのためか結果的にYouTubeではMVが3曲、ライブクリップが1曲となりました。これはこれでバランスが良くなったようにも思えたり。うん。
・アニメEDとしての訴求力は大きく、TVなどで披露する機会も多めのこの曲。各メンバで比較的均等に歌詞割りがされているのは、エビ中さんの十人十色をお茶の間に打ち出すのに有効な気がしますね。
・新たなエビ中の入り口ともなり得る作品。歌いだしのまやまさんの落ち着いた歌声がとても麗しいです。

■ STAY POP ■

■妹メンの曲でそれほど大きな偏りはない
■ALL歌唱部が比較的多くなっている

本当に必要なのか疑問しかわかない感想と解説
・ハローアナザワと対をなす妹メン曲。
・桜木さんのパートがちょっとだけ多くなっているものの、各自の担当文字数にはそれほど大きな偏りはありません。
・ALL歌唱部分が大きくなっているところに、姉メン曲との性格の違いが見えてくる気がします。
・姉メン曲「アナザワ」は、デュオやトリオを含め各人に任せられた部分が大きく、メンバー同志の、メンバー個々それぞれの確立した世界が感じられる楽曲です。
・一方で「STAY POP」はALL歌唱の割合が大きくなっています。なんていうかぼくはここに、5人が意識下で共有している「うちらが揃えば無敵なんじゃね?」なんていう若さゆえのイマ風な勢いが見えているように思えるのです。思えます。思えまち。

■ kyo-do? ■

■桜木さん風見さんの割り振り多め
■ゆのぴさん少食ですが…

誰もここ読んでませんよね別に気にしてません感想と解説
・ココノノの割り振りが大きいのは、長尺パートを担当しているため。
・一方、ゆのぴさんはメンバの中でだいぶ割り振りが少なめです。
・この曲は2023年始めに録り終わっていたもの。対して、ほかのアルバム曲は同年終盤に録音されたもの。制作時期が大きく違います。そしてこの曲以外では、ゆのぴさんの担当割合は他メンバに見劣りしていません。
・つまりこれは、この一年でのゆのぴさんの成長ぷりが、担当パートのゲットぷりにそのまま比例しているということ。ゆのぴさんはあまり努力とかを表に魅せるタイプではありませんが、データから見るとそれが浮き彫りになるのです。
・ゆのぴさんの成長の跡がクッキリと現れているアルバム。それがindigo hourなのです!



■全体で見ると

で。indigo hour全体での歌詞の配分を見ると、上記のようになりました。
なんと全メンバの割り振りが「8パーセント前後の微差」という範囲に収まっているのです。
※5人曲であるHello another werldとSTAY POPは計算の都合上、上図には反映させておりません。

楽曲ごとに凸凹はあったわけですが、アルバムを全体で見るとほぼ横一列。プロデュースサイドが制作時にトータル文字数なんて気にしていたワケがないと思いますが、こうして数字で出てきたものを見ると、わりと驚かされるものがありますね。
こういったあたりにも、indigo hourのアルバムとしてのまとまりのよさ、聴きやすさなどの片鱗が見えるものなのだと思うのです。


ちなみに最も歌詞割りが多かったのが星名さんで1011文字。少なかったのがゆのぴさんで850文字。平均は958.2文字でした。
おつかれさまです。


それではここで小休止。別記事にて全体のまとめと個人的なアルバム感想、そしておまけデータをUPさせて頂きます。
ここまで読まされちゃって色々後悔をしている方は、ぼくの別記事など見に行かずに今すぐナタリーやまはるさんのnoteとかに移動すると良いですよ。



後編はこちら

それではそろそろ寝ますです。
おやすみなさいグー。


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