AIシステム構築実践ノウハウ|Kindle読み放題の元をとるnote
【今週のkindle 読み放題】
読み放題料金(980円/月)の支払い費用を上回る便益を得るために、最低でも隔週、可能なら毎週土曜に、読み放題本のリストから「今日読む一冊」を見つけて生きてる僕です。
前回の読書報告:
で、今週はコチラ。
アビームコンサルティングの「AIシステム構築実践ノウハウ」。
kindle販売価格は2613円。読み放題料金の2.5ヶ月分ですw お得!
前半は「AIってなに?機械学習ってなに?」というお話をしています。初学者にも分かりやすい、平易な文章になっていますし、構造的に整理されているので、他の本で躓いた人でも、すんなり頭に入るんじゃないかと思います。
そして、後半は、「AIを組み込んだシステム開発」のお話です。これが、至言の宝庫です。
AIは活用シーンのスコープ切りが大事。無闇に広げてはいけない。人間がやるべき業務(人間がやった方が良い業務)はしっかりと切り分けて残す。そして、AI部分は、既存の開発手法(=ウォーターフォール)で問題なく開発できる部分とは切り離して、POCを核にして要件を詰める。
AIと人間の切り分けについては、この段落が、グッときます。引用します。
保険商品の加入候補となる顧客を予測し、営業担当者に通知するAIシステムを想定してみましょう。このシステムでは、AIが保険商品を契約しそうな顧客を予測します。しかし健康上の理由などで、加入傾向は高くても営業ターゲットとして不向きな顧客がいる場合も考えられます。
こういったイレギュラーな業務判断については、AIの予測結果よりも優先されるビジネスロジックをシステム内に用意しておき、AIの予測結果を意図的に採用しないルールとしておくことが有用です。あるいは、ごくまれにしか発生しないような例外的なケースやAIの予測結果の修正・承認については、人手による業務として整理しておくことも有力な選択肢となります。
うん、かなり実践的。さぞかし、現場でご苦労されたんですね、、、感がにじみ出ていますね。
ほかにも、
■ 学習と推論で、基盤を分けておこう
■ 再学習のループを考えて、データ取得を含めて設計しておこう
■ AIが影響するKPIは何で、それは、どういう構造でKGIに影響するの?
■ 予測精度に捉われすぎず、業務課題の解決にどう効くの?に着目しよう
などなど、要点を押さえた指摘が多いです。
ありがとう、kindle読み放題。今回も良書に出会えましたよ。
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