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薬草の旅 vol.6|飛騨の葛の花玉


名古屋からぐんぐん電車で北上すると、飛騨国。

ここは、昔から植生がとっても豊か。
なぜなら、東日本と西日本、日本海側と太平洋側の気候が交わるところなので、それぞれに合った植物たちが、この飛騨では全部見ることができます。
それ故に、木の種類も多く、飛騨の匠たちは様々な木の種類を使いこなし、精微な木造建築を建てることができたと言われています。


そんな飛騨では、薬草の研究もされている薬理学博士・村上光太郎先生が来られた際に、町の人達に伝えたとある妙薬が伝わっています。

それが、「葛の花玉。」

葛の花を乾燥させ、あの美しい紫色が残った花びらを粉にし、はちみつで練り上げて正露丸より少し大きいくらいの粒に丸めて乾燥させます。

これをお酒を飲む前に4粒ほど飲むと…
なんということでしょう。いつもより全然酔いません。

私も普段は1〜2杯でほろ酔いいい気分ですが、3〜4杯飲んでもあまり酔わず、翌朝も身体が軽くてびっくりしました。

葛の花は肝臓に良いとされていますが、こんなに効果覿面とは。
つくるのはひと手間ですが、お酒に強くてよく飲むという飛騨の人々の暮らしをそっと支えている、おいしい薬なのでした。

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