【英文法の小径】現在完了形〈時制〉その五
a) Emma has gone to Italy.
b) Emma has been to Italy.
どちらもエマの休暇に関する文。果たして彼女は今、どこにいるのか。
gone を用いた a)の文では、エマは現在、イタリアにいるか、そこへ向かう途中である。いずれにしても、家を留守にしている。彼女は旅行中なのだ。
一方、人がある場所へ行って戻ってきている、つまり、その場所への訪問が終わっている場合は、b)の文のように、過去分詞 gone の代わりに been を使います。したがって、b)の文では、エマは今、イタリアから帰ってきて、家にいる。彼女の旅行は終わったのだ。
She’s been to the supermarket.
行き先は近所のスーパーでもかまわない。大きな買い物袋を抱えて帰ってきたのだろうか。
The postman’s already been.
イギリス英語では、人がある場所にやって来て、また帰っていった場合に、過去分詞の come の代わりに been を用います。今日の郵便物はもう届いている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?