【英文法の小径】現在形〈時制〉その四
Water boils at 100 degrees celsius.
これは、今、目の前でキッチンのガスコンロにのっているケトルの水が沸騰して、温度が100度に達している様子を描写している文なのだろうか?
もちろん、そうではなくて、英語の動詞の〈現在形〉は、常に起こること、繰り返し起こることを表すのだから、「水は摂氏100度で沸騰する」=「水の沸点は100度である」ということ、つまり、水という液体の性質を述べているのです。
これなどは、現在はもちろん、過去においても、おそらく未来においても変わらないことなので、一般的な事実、もっと重々しく、不変の真理を表すと説明したりすることもあります。
ちなみに、ガスコンロのケトルがシューシューと音を立てていることを言うには、〈現在進行形〉を用います。
The water is boiling. / The kettle is boiling.
〈現在形〉を用いた文が述べているのは、人の職業や性格、習慣だったり、今回のように、物の性質だったり。いずれにせよ、時制の〈現在形〉が指し示すのは、日常生活の〈現在〉とは違って、過去・現在・未来にまたがる時間であると言えますね。
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