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【英文法の小径】現在進行形〈時制〉その七

He is resembling his father more and more.

2つのものの類似はふつう、変わらない。人の場合、時とともに変わることもあるけれど、毎日変わったりすることはない。だから、親子が似ていることを resemble という動詞を用いて述べる場合、「似ている」と言っても〈現在進行形〉を使わないのがふつうです。
He closely resembles his father. (He is closely resembling his father.)
そう、resemble は状態を表す動詞なのです。

それでは、冒頭の文で resemble が〈進行形〉で用いられているのはなぜだろう。ポイントは "more and more" というフレーズ。これがあることによって、「似ている」という状態に変化の意味が加わっているためです。日本語なら「似てきている」とか「似てきた」と言うところ。

I'm liking my job a lot better now.

通常は〈進行形〉にならない動詞の like を用いた例。当初はあまりおもしろくなかった仕事も、今ではだいぶ楽しくなってきた。 状態の推移を〈進行形〉を用いて表す文では、ここでの "a lot better" や冒頭の "more and more" のようなフレーズを伴うことが多いようです。

状態を表す動詞であっても、変化や推移を表す文脈では、〈進行形〉で用いるものがあるらしい …

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