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【英文法の小径】現在完了形〈時制〉その一

I’ve had lunch.

例えば、友人からランチの誘いがあったときの返事。ランチを食べたのが30分前だとしよう。もちろん、人によっては、まだお腹が空いている(あるいは、もうお腹が空いた)ということがあるのかもしれないけれど、たいていの人のお腹は満たされていることだろう。それゆえ、友人からの誘いを断ることになる。

このように、過去に起こったことについて述べる場合でも、その影響が今でも残っていること、言い換えれば、現在におけるその結果を暗に伝えたいのであれば、〈現在完了形〉という形[have/has + 過去分詞]を選ぶことになります。

〈現在完了形〉が問題にしている時間というのは、過去のある時点から現在までという幅のある時間です。話し手は、過去のことと現在のことを同時に考えている、いやむしろ、関心の中心は現在の方にある。だからこそ、〈現在完了形〉は[have/has + 過去分詞]というように、have の現在形を使うのでしょう。

I had lunch.
前後関係がなければ、〈過去形〉を用いたこの文は、述べられていることが終わってしまった過去の出来事だということしか教えてくれない。もちろん、実際の会話には話の流れというものがあるので、これでも、相手の誘いを断ることはできるのですが …

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