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【英文法の小径】過去完了形〈時制〉その四

When the rain had stopped, they went for a walk in the woods.

過去に起こった2つの出来事を、when を使って振り分けて述べることがある。その際、先に起こったことを後から起こったこととは切り離して別個のものとして述べたい、つまり、第一の出来事が完了してから、第二の出来事が起こったことを明確にしたいときには、最初の出来事を表わすのに[had + 過去分詞]の形、〈過去完了形〉を用います。冒頭の文で、彼らは、雨がすっかり上がってから、散歩に出かけたのだ。

When the gates opened, the crowd walked in.
一方、この文では、2つの出来事がどちらも〈過去形〉を用いて述べられている。これらの出来事を連続して起きたこと、一続きの出来事として表すためです。この文からは、おそらく開門前から集まった人々が、開門と同時に入場した光景が思い浮かびます。

時を示す他の接続詞に比べて、when ではじまるSVを含むカタマリの中で〈過去完了形〉が使われることが多いようです。それは、when には「〜するとき」のほかにも「〜してから」や「〜するとすぐに」、「〜するときはいつでも」というように複数の意味があるので、動詞の形によって正確な意味(時間的な関係)を示す必要があるためでしょう。when ではじまるカタマリの中で〈完了形〉を用いると when は after の意味になります。

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