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【英文法の小径】過去完了進行形〈時制〉その四

まず、改めて〈過去完了進行形〉の意味を確認すると
① 過去のある時点まで継続していたこと
② 過去のある時点の少し前に終了していたこと
以上、2つのことを表わす。

基本的な意味はわかったとして、それでは、〈過去完了進行形〉をどのように使ったらいいのだろう?

John fell off a ladder. He’d been cleaning a window.

過去のある時点=はしごから転落した時で、その時まで清掃作業は継続(なので、ここでの〈過去完了進行形〉は①の意味)。「そのときまで窓の掃除をしていた」ことが、事故が起こったときの状況説明になっています。

I was very tired when I came home. I’d been working hard all day.

過去のある時点=帰宅した時で、その日の仕事はその前に終了(なので、ここでの〈過去完了進行形〉は②の意味)「一日中、精を出して働いていた」ことが、帰宅時の疲労に対する理由の説明になっています。

このように〈過去完了進行形〉は、過去の出来事の状況背景を説明したり、過去の行動なり状態なりの原因理由について述べたりするときに使うことができるのです。

文法をコミュニケーションに活用するには、この〈過去完了進行形〉に限らず、どんな文法事項でも、「それを使って何をするのか」ということまで意識的に学んでおくことが欠かせないと言えるかもしれません。

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