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【英文法の小径】現在完了進行形〈時制〉その三

I’ve been repairing the bike.

果たして今、自転車の修理は終わっているのか、それとも終わっていないのか?

'have been repairing' というように〈現在完了進行形〉を用いるとき、話し手の関心は、表された活動そのもの(冒頭の文では自転車修理)、およびその活動の継続にあります。それが終了しているかどうかは重要ではないのです。冒頭の文も、自転車の修理はまだ終わっていなくて、今は作業を中断しているという状況かもしれません。

I’ve repaired the bike.
もし、話し手が自転車修理の完了とその結果を伝えたいのであれば、この文のように 'have repaired' と〈現在完了形〉を用います。

「一台の自転車を修理する」ことは、「一冊の本を読む」ことと同様(現在完了進行形・その一)、終点(この場合は、故障した自転車が直っている状態)が予めはっきりしているので、’have repaired’ は完了を表わします。だから、今では正常に動く自転車に安心して乗ることができるのです。

もちろん、冒頭の文も、現在の状況に対する理由の説明として使うことができます。例えば、「両手がこんなに汚れているのは、今まで自転車の修理をしていたから」というように。

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