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【英文法の小径】過去形〈時制〉その二

I saw Lin last week.

'I' につづく 'saw' は see の〈過去形〉。動詞の〈過去形〉はもちろん、過去の事柄を表すのに用いますが、このとき話し手は、過去の特定の時点あるいは期間を心に描いています。冒頭の文では、それが 'last week' という表現で示されていますが、状況や文脈から、それと分かるときには、省かれます。
DId you sleep well?
この文で話し手が 'last night' を頭に置いていることは容易に推測できますね。

同じ過去の事柄について述べるときでも、特定の時や期間を考えていないこともあります。例えば、それがいつ起こったことなのかが重要ではない場合。そういうとき、英語には〈現在完了形〉という形[have/has + 過去分詞]が用意されています。

I think I’ve seen Lin before.
'before' とある。「以前」つまり、今より前であればいつでもいいのだ。この文で問題なのは、リンに会ったことがあるかないかであって、いつ彼女に会ったのかではない。

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