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【英文法の小径】過去進行形〈時制〉その四

Richard was going to give up his job.

果たしてリチャードは仕事を辞めたのだろうか。

未来表現[be going to do]の用法の一つは、意図について述べること(未来表現・その二)。冒頭の文では ‘was going to give’ とあるので、それが〈過去形〉で使われている。彼が退職の意図を持っていたことは確かなようだ。

過去のある時点で「未来」だったこと、そのときはまだ起こっていなかったことについて話したいときには、未来表現を〈過去形〉にして用います。ただ、〈過去形〉の[was/were going to do]は多くの場合、述べられている行為が実際には行われなかったことを表します。冒頭の文でも、彼が退職を思いとどまった可能性が大きいのです。

一度決めたことであっても、それにこだわる必要はない。途中で気が変わっても、少しもかまわない。

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