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英文法の小径

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毎回、一つの文法項目について、意の赴くままに説明を試みた散文を掲載中。
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2024年7月の記事一覧

【英文法の小径】命令・指示〈助動詞〉

命令や指示を表す文でも、must や have to などに加えて、will や can が用いられることがあります。 Will you be quiet! You will do as I say [as you are told].'Will you …?' は依頼や勧誘の他に、文脈/状況によっては、命令を表すことがある。このときは、will にアクセント(=ストレス)が置かれる。「静かにしなさい」 また 'You will …' で、命令を表すこともある。これは、聞

【英文法の小径】申し出・勧誘〈助動詞〉

申し出や勧誘を表す文でも、依頼・要請の場合と同じように、助動詞の will や can がよく用いられます。 a.  I’ll give you a lift to the station. b.  Can I do some shopping for you? will を用いた文(a.)では、相手のためになるような行為をする意志をはっきり示すことによって、can を用いた文(b.)では、自分にはそのような行為をすることが可能であることをそれとなく知らせることによって、

【英文法の小径】依頼・要請〈助動詞〉

人に何かをしてもらいたいとき、もちろん程度の差はあるけれど、誰でも遠慮を示しながら頼むもの。それは英語でも日本語でも変わらない。問題は、どうやって遠慮を表現するのかということ。 Will/Would you give me a hand with this?一つには、相手の意志の有無を確認する方法がある。意志を表す助動詞 will の出番だ。 丁寧さを増したければ、will の代わりに would を使う。一般的に、would, could, might といった過去形助

【英文法の小径】may/might/could〈助動詞〉その六

may を用いていることから、話し手が相手の発言の真実味を推し量っていることがわかる。ただ、後に ‘well’ が付いている。may だけの場合と、何がちがうのだろう? あまり自信のない推量を表す may/might/could に well を加えると、可能性の程度を上げることができます。どの程度上がるのか?(数値を使った説明には問題がないとは言えませんが、)50%以下から70〜80%くらいに可能性が高くなると考えていいようです。確からしさを表す副詞で言えば、perhap