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【思い出はモノクローム】懐かしのテレビ番組 ~フランス革命を舞台にした、「あのアニメ」を見たいと、ふと思う~

先日、図書館に行ったら、『「ベルサイユのばら」とフランス革命』のコーナーが出来ているのに気づきました。

「ベルサイユのばら」連載開始から今年で50周年なんですね。
新作劇場アニメも制作されるみたいですね。ビックリしました Σ(゚ω゚ノ)ノ。

ちなみに、ボクは「ベルサイユのばら」は、原作の漫画もアニメも見てません。
池田理代子さんの作品では「ベルサイユのばら」の後の時代、ナポレオンの登場から没落までを描いた『栄光のナポレオン-エロイカ』を読んだくらいでしょうか。(面白かったですし、ボクはこれでナポレオンについて知りました^^;)

それにしても、50年前にフランス革命を少女漫画で描くというのは、かなり斬新な試みだったのでしょうね。
革命の結果として国王や王妃は断頭台の露となるわけですから、当時の少女漫画向けテーマとしてはきつい展開だったように思えます。

大学生時代に学生運動に関わっていた池田理代子さんは、「社会を批判するには自活しなければならない」と考えて、アルバイトを始めたそうです。
 
そして大学在学中から漫画を描きだし、かねてから描きたかったフランス革命の話として「ベルサイユのばら」を編集者に提案するも、『女性や子供に歴史はわからない』と否定的な意見。
それでも『絶対ヒットさせてみせます』と池田理代子さんは押し通したそうです。

「ベルサイユのばら」は宝塚で舞台化されて社会的認知度が高まったような気がしますが、当時、宝塚でも漫画原作の舞台化に対して反対意見があったようで、50年前の漫画の社会的地位が伺えます。

宝塚の舞台化、実写映画化(キャストはすべて外国の方)を経て、アニメ「ベルサイユのばら」は、1979年10月10日から1980年9月10日まで、日本テレビで毎週水曜の午後7時~午後7時30分の時間帯で全40話が放送されています。
期間と話数が合わないのは、野球中継で放送休止になることがあったためです。
そのためか視聴率的は振るわず、むしろ再放送で評価を高めたようです。
(当時のテレビ欄を見ると、水曜の午後7時の時間帯には、『ザ・ウルトラマン』、『ドカベン』、『霊感ヤマカン第六感』があります。)

同じ年(1979年)のアニメに、『巴里のイザベル』という作品があります。
こちらは4月19日から7月12日まで全13話の放送で、タイトルからは想像しにくいですが、普仏戦争の時代を背景にした、なかなかハードなストーリーの作品のようです。

ナポレオン3世のフランス軍がプロイセン軍に敗れ、パリから自由が失われた普仏戦争の時代。フランス側の議員ティエールは己の財産を堅守するため、パリの権勢をプロイセンに売り渡していた。富豪地主ロスタン家の令嬢で15歳の少女イザベルは売国奴の所業に義憤を抱き、母国の自由を取り戻す戦いに加わろうと立ち上がる。

以下の https://www.allcinema.net/cinema/89436 より引用

昔は濃い内容の歴史アニメがあったんですね。普仏戦争の時代ですか😅。
 
巴里のイザベル』も見てみたい気もしますが、実はボクが見たいアニメは、『ベルサイユのばら』同様にフランス革命の時代を舞台にした『ラ・セーヌの星』(1975年4月4日~12月26日 全39話)だったりします。
 
もともとは『ベルサイユのばら』のアニメ化として企画が始まったのですが、いろいろあってオリジナル作品になったそうです。
 
主人公はセーヌ川近くの花市場で花を売る少女シモーヌ。
貴族に両親を殺された過去をもつシモーヌは謎の仮面剣士「ラ・セーヌの星」として、貴族階級に虐げられる民衆を助け、闘うのだが、実はシモーヌには、彼女自身も知らない出生の秘密(王妃マリー・アントワネットとは異母姉妹)があったのだった・・・。

これまた凄い設定ですが、フランス革命勃発後、主人公のシモーヌは暴走する民衆から離れ、国王や王妃、その子供たちを救おうとするらしいです。
 
つまり、主人公は常に民衆とともにあるのではないという、ユニークな描き方なんですね。
 
しかも後編にあたる第27話~ 第39話の監督を、ガンダムでおなじみの富野由悠季氏がしているので、なおさら興味がひかれるのですが、この作品、動画配信がされてないんですよね~😅

Youtubeにありますが、広川太一郎さんのナレーションの後に、「マリーを殺せー!」という怒声が入ったあとから始まる「ラ・セーヌの星」のOP曲・・・当時の子供たちは、この怒声を聞いてトラウマにならなかったのでしょうか?😓

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