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2022.6.25③-束の間の遭遇

前回:ロボットおもしれ〜


Twitterで東京の暑さに言及したところ仙台在住の友人からLINEがあった。たまたま彼女も東京に用事があるので時間が合えば会いたいとのこと。

もともとライブの開場時間まで適当に時間を潰す予定だったのでタイミングが良かった。もう少しで新宿に到着になるらしいので、自分がいる駅から中間くらいの場所を探して汐留駅のスタバで会うことにした。


16:10ごろに合流。スタバ慣れしていないので相手に先に注文してもらった。普通のアイスコーヒーのトール(?)を注文。友人は抹茶の甘いなんかにしていた。女の子だなぁと思う。

近況報告や最近の推し活について語り合った。オタクは好きな話題に対して早口になると言うけど、私や彼女の場合は大声になってしまう癖がある。なので途中から意識して声を抑えるようにした。

写真を撮るときに手に持っていたぬいぐるみは彼女がバンドリで好きな人の持っている物らしいんだけど、私にはタムタムにしか見えなくてあまり会話に集中できなかった。

実際にタムタムの写真を見せたところ、確かにこのシリーズのぬいぐるみらしい。ちなみにネズミらしい。これネズミなんだ。

マーブル模様になっていて個体ごとに色味が違うので自分用にカスタマイズする楽しみもあるんだそうで、彼女も自分のぬいぐるみに枝豆を持たせていた。


日本科学未来館で買った宇宙グミのグレープ味を渡したら、カバンの中からお菓子の箱を取り出してビリビリ紙を破いて開けてからずんだクッキーをくれた。

いつもずんだ味の何かをくれる。


今回彼女が東京に来たのは翌日の推しのイベントのためで、Twitterで知り合った推し仲間と前夜祭としてこれから渋谷で飲むと言っていた。私はもう自分の好きなものについて誰かと語り合うことが怖くなってしまったので、これから先の人生自分と同じ物を好きな人とは仲良くなりたくないと思う。解釈違いとかどれだけお金出してるかとかで争いたくない…

彼女と話していると、確かにこの人は私と違う人間なんだと感じる。話すのも聞くのも得意で会話が途切れない。女の子がいっぱい出るアニメをよく好きになっている。インターネットに汚い言葉を載せない。だから友達が多いんだと思う。目が細いところは似ているけど、私はねむてぇ顔をしているのに対して彼女はいつも笑っているように見える。

話している間、高校時代のあだ名で互いのことを呼び合って、なんだか自分という輪郭を久々に思い出したような気がする。普段職場と自宅の行き来をし、必要最低限の買い物、気晴らしでコンビニで買った物をドカ食い、YouTubeで無限に同じ動画を再生し続けるような空っぽの自分を忘れさせてくれて、学生時代の一番輝いていた世界にまた呼び戻されたような気がした。もっと友人と会っていきたいと思う。


17時を過ぎたので名残惜しく解散。神田駅まで移動しながら「短い時間だったけどありがとう」とLINEした。


次回:ライブに行くぜ