マガジンのカバー画像

今だから笑える仕事と旅のトラブルマガジン

11
何としてでも海外に行きたくて高校生の時からバイトを3つずつ掛け持ちし、気付けば関わった仕事の数は20種類以上。その分失敗もしまくりです。海外旅行に行ったら行ったで、スリ、ぼったく…
運営しているクリエイター

#ブラック企業

地獄の新人研修③

この記事は筆者の記憶を元に再現されています。前回までのお話 全力の代償 叫び声が聞こえ、人が倒れたと聞いてすぐさま先輩社員が駆け付けた。私たちもやじ馬で見に行くと、鈴木さん(仮名)が班のチームに支えられて起き上がったところだった。 泣きながら呼吸がかなり乱れている…遠くからでも見て分かった。鈴木さんは連日数時間続く絶叫による酸欠と課題の精神的なプレッシャーで過呼吸になっていた。 え…コレ、やばくね? 初めて目の前で過呼吸になった人を目撃した私は、動けなくなりその場に

地獄の新人研修②

この話は実体験の記憶を元に再現されています。 第二の課題:レポート作成 挨拶の課題がクリアできなかった私たちは、明日も引き続き練習して合格をもらわないといけない。他の部屋からは歓声が聞こえ、合格をもらって泣いてるグループもいた。 想像しにくいかもしれないが、今の時代よりもスマホは普及していない。ツイッターやインスタも流行っていない。研修中は寝る前に部屋の中でしか携帯は使えないので、張り詰めた空気の中、1日中怒鳴られていると精神が追い詰められていく。 チラッと時計に目を

15年経っても忘れない地獄の新人研修①

今まで色んな仕事を経験してきた中でも、鮮明に覚えているある会社の新人研修。時代も進み、ブラックな企業体制への見方も少しずつ変わってきていますが、まだまだ氷山の一角に過ぎません。 今では笑って話せますが未だに同じような会社で働いている方、一刻も早く辞めることをオススメします。 研修前:地獄への招待状 まだそれは入社式前の数週間のこと。座学の内定者研修も終わり、仲の良い同期と顔と名前が一致してきた頃、会社から正式な通達が手元に届いた。 【内定者合同宿泊研修のお知らせ】 1