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第1話「醤油顔が集まった」 -ヒゲの理由-


[ミスター]

僕たちの2冊目の絵本「TALK」出版までの記録や「TheWorthless」というバンドについて、改めて記していこうと思う。

TheWorthless(ワースレス)というバンドは、味付けが多い。みんな似たような顔で、ヒゲを付け、ヘンテコな楽器を使い、音が大きく、マリオネットが踊ってるし、よく見たら双子らしきメンバーもいる。うたもよく聴いたら意味のないことを高らかに歌っている。「なんだ?このバンド」と私自身思うことが度々ある。今日はその味付けの1つ、「ヒゲ」について話します。

ワースレスの音楽ジャンルは「Jug」というジャンルに分類される。ジャズ?ギャグ?
ジャグである。
ジャグミュージックについては、後日調べてもらうとして、私は17の春、ジャグミュージックに心を撃たれ友人たちと初めてのジャグバンドを結成する事となる。(華々しく散っていきました。)

いつかまたやりたいなぁと心に秘めていた時に、今のメンバーたちと出逢うのですが、僕たちには、その、何というか、、、華が無かった。そもそも醤油顔だった。これでは街ゆく人たちに足を止めてもらえない。何か手段はないか。そこで考え抜いた先に待っていたのが「ヒゲ」だった。

徐々に足を止めてもらえるようになった。写真を撮ってもらえるようになった。話しかけてもらえるようになった。

そうか!華がないならば、どんどん味を付けよう!そうして味の濃いバンドになろう!水も飲もう!と思った。

ぶきっちょで笑顔を作るのが苦手な僕らにとって「ヒゲ」は、ファンとの渡し舟であり、隠れ蓑であり、下着であり、誇りであり、鼻水止めであり、ヒゲなのであった。

と今は、思う。

[ミスター]


▶︎ワースレスのライブスケジュール !

https://www.theworthless.info/pages/1312179/page_201709301632


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