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今ペルーで起きている事2


緊張が続くペルー、リマから、

今起きている事を書いている。

11月9日、新大統領就任に端を発した今回のストライキだが、

政府関係の建物の集中するセントロ(ダウンタウン)で始まり、

14日現在、リマ中に飛び火し、日毎に激しさを増している。

警察の発砲による死者は3名、負傷者、行方不明者数は把握できていない。


またこのストライキにより、

更なるコロナウイルスの爆発的感染に繋がるのは目に見えている。

いったいこの国はどうなってしまうのだろうか。


マヌエル・メリナ大統領への反発

日本でほとんど報道されていないペルーの現状だが、

数少ないニュースの中で、

「前大統領罷免への反発によるストライキ」

と報道されていたが、そうではない。

前々大統領パブロ・コチンスキは贈収賄を問われ辞任、

その後を継いだ前大統領マルチン・ビスカラも贈収賄で9日に失脚、

その後、大統領に就任したマヌエル・メリノは

議員投票によって選出されたのだが、

この投票に様々な裏があったそうである。

これらの不正に痺れを切らした市民の怒りが

今回のストライキとなって現れたのだ。


ボランティアの医学生を銃殺

冒頭の写真の白シャツに赤十字の彼らは、

医学生のボランティア達である。

しかし、警察は負傷者の救助に走る彼らのうちの一人を捕らえ、

首筋に銃を押し当て、引き金を引いたのだ!

医学生はその場で即死。

1人目の犠牲者も医学生だったが、

この彼で3人目の命が失われたのだ。

何ということであろうか!

このストライキ鎮圧はマヌエル・メリノ大統領の命令で、

政府発表の情報では、

「ストライキに参加している人間は、

 犯罪者や政府転覆を目論むテロリスト達。よってこれを鎮圧する」

との事。

しかし、ストには私の友人も参加しているのだが、

彼は医師である。

別の友人は不動産業を営み、

また別の友人は環境関係の技師である。

何が犯罪者、テロリスト達だ。


今ストに参加中の彼らからの連絡によると、

「道路を封鎖し挟み撃ちされている!催涙ガスをまかれている!」

また一部街灯が消され、暗闇の中をフル装備の警察の特殊部隊が、

スト参加者を滅多打ちにしている、という情報もある。


国民の合言葉

今、国民の合言葉は

「マヌエル・メリノは我々の大統領ではない!」

である。

このストライキはさらに激しさをましていくであろう。



地球の裏側で起きているこの現実を

どうやって伝えたらよいのだろうか、、、。





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