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秋田の秘湯 小安峡温泉の老舗温泉旅館でワーケーション

The Workeアンバサダーによる
『ワーケーション体験記』をご紹介します!

今回体験記を書いてくださったのは、
ライター、インフルエンサーの 藤木 綾さん

今回、藤木さんがワーケーション先に選んだのは
秋田県にある 小安峡温泉 旅館 多郎兵衛
江戸時代から続く湯守り12代の歴史を誇り、天然秋田杉を使用した大浴場と
4つの趣の異なる浴場の名湯を掛け流しで楽しめる旅館です。
ここで、どうやって過ごされたのでしょうか。
どうぞ、お楽しみください✨


12月上旬、3泊4日で秋田県湯沢市に位置する、
小安峡温泉 旅館 多郎兵衛にて、ワーケーション体験してきました。

 東北地方の温泉は何度も訪れていましたが、秋田県上陸は初めてです。
いつか訪れてみたいと思っていた秋田県ではありましたが、なかなか訪れるチャンスがなく、大好きな温泉に入りながらのワーケーションもアリかなと今回の滞在に至ったわけです。 

ワーケーション先の小安峡温泉 旅館 多郎兵衛がある秋田県湯沢市までは新幹線利用と言う選択肢もありましたが、費用面を考えると高速バスが首都圏から片道6000円前後と最安だったため、大曲駅までバス利用し、そこからJR奥羽本線で約40分とのんびりの移動。
湯沢駅までは宿の送迎車があり、約40分で駅と宿を結んでいます。

入り口

 小安峡温泉 旅館 多郎兵衛は、秘湯と呼ばれる小安峡温泉では1番規模が大きいそうで、江戸時代より続く老舗温泉旅館。

その風格に負けじと広々とした館内は、客室19室(常用されていない部屋も含む)、貸切風呂を含めて温泉は7つも備えています。

フロント
1階ラウンジ

その他の設備としては、雪化粧をした庭が見渡せる大きな窓が取られたテーブル席のラウンジ、お座敷の休憩処、売店、食事を提供する大宴会場などが完備され、館内の至る所に手作りの布製人形などの小物がディスプレイされているのが心を和ませてくれます。

手作り小物、野菜

老舗温泉旅館と言うと、三つ指をついて『いらっしゃいませ』などという、かしこまった挨拶を想像しがちですが、スタッフの皆様は非常にフレンドリー。
秋田訛りが少し入り混じった堅苦しさを感じさせない接客は、まるで田舎へ帰省したかのようなアットホームさで、ワーケーションの緊張感もほぐれます。
常連のお客様も多いことから、こういった接客なのだそう。 

滞在させていただいた部屋は、和室10畳+次の間6畳という広さ。
定員5名の部屋となっているので、1人で使うには十分すぎる広さにそれだけで大満足です。

大きなテーブルには、温泉旅館安定のお茶セットが用意されています。
水差しに入った冷水は毎日中居さんが取り替えてくれるので、ホテルステイの際に必ず購入するミネラルウォーターを用意する必要がなかったのが助かりました。
3泊と長めだからと、湯沸かしポットを中居さんが持ってきてくださったのも嬉しい配慮でした。

部屋のクローゼットにはブラシ、ファブリーズも用意され、温泉旅館でありながらビジネスホテルさながらの気配りがされています。

お風呂に行く際に利用する大きめのカゴバッグも備えられ、靴下(持ち帰り可)も用意されているのがとても便利でした。

セキュリティーボックスもクローゼットの下に完備され、安心して部屋を空けられました。

また、木の扉を開けると全身ミラーになっていたりと、女性にとっては嬉しい設備です。

小さな引き出しを開けると、結構本格的な裁縫セットがあったりと、何かのときには長期滞在にはうってつけです。
テレビは山の中でも意外にチャンネル数は多く、チラつくこともなし。
Wi-Fiもサクサクと入り、リモートワークには全く支障なく快適でした。

次の間にはテーブル1つ、椅子2つ。
ゆったりと座れるので、自室での仕事にとても重宝しました。

また、この次の間に布団を敷いていただけるのですが、私は敢えて毎日敷きっぱなしにしていただきました。
というのも、せっかくの温泉旅館ワーケーション、湯治も兼ねて1日に何度も温泉に入っていたので、体力を消耗しがちな温浴後に休憩するには布団が敷いてあったほうが好都合でした。
ただ、デメリットとしては、うっかり本気で昼寝をしてしまう事でしたが、それも温泉旅館ワーケーションの醍醐味の一つですね。

窓からは雪景色の山々が見渡せるのも気分良く、仕事の合間のリラクゼーションになってくれました。

部屋の広さもさることながら、洗面所も広々として驚きました。
まるで大浴場の洗面台のように広く、洗面は陶器でできたものを使用しており、しかも2つ用意されています。

今回は1人なので問題ありませんでしたが、身支度に時間のかかる女性にとって、どうしても女性2名以上だと洗面の取り合いになってしまって時間が無駄になるので、この2つ用意されている洗面は本当に都合良いなと思います。

洗面所のアメニティーも充実し、男女別スキンケアアイテム(POLA製)、ビニールキャップ、ブラシ、シェーバー、コットンなど一通り揃い、備え付けのドライヤーはイオンケアと、レベルが高くなっています。
トイレはウォシュレット完備。

もちろん冷蔵庫も備えられているので、好きなドリンクを入れたりと、これも長期滞在にはひと役買ってくれました。

雪が降り出した冬季、気温は氷点下まで下がっていましたが、部屋の暖房設備はそれだけで暖かく、エアコンも別途ついているのですが、つける必要性はなく快適でした。

空気の乾燥が気になるところですが、加湿器も大きなものが用意されているので、喉がカラカラになる心配もなく過ごせるのも助かりました。

楽しみにしていた温泉は、24時間入浴可能。
内湯である『薬師の湯』は、樹齢100年 全長50メートルの秋田杉の梁と熊本県阿蘇より惚れた石を敷石に使用した大浴場。
浴槽が大きく、天井も高くて圧迫感なく、快適に入浴可能です。

薬師の湯

洗い場には、POLA製のシャンプー、コンディショナー、ボディーソープが用意され、髪の毛がシャンプーできしむことがないのは高ポイントでした。
泡タイプのフェイスウォッシュも置いてあり、日帰り入浴も500円で行っているせいなのか、手ぶらで利用可能。
自宅から持っていった物は一切使うことがなく、持っていったことを後悔したほどです。

1日2回男女入れ替わる変わり風呂『陶喜の湯』

陶喜の湯

そしてこの宿唯一の大規模露天風呂『風の湯』も素晴らしく、前者は浴室内至るところに陶器モチーフが施され、目でも温浴を楽しむことができ、湯面に映し出される『多郎兵衛』の文字が江戸時代の情緒を醸し出していて、これもまた目を楽しませてくれました。

風の湯

露天風呂好きな私にとって、とにかく広い露天風呂『風の湯』は、1日に何度も入ってしまったほどの良さ。
雪景色が見られる岩風呂は眺め良く、ヒンヤリと冷たい空気が温浴で熱った身体を良い加減に冷ましてくれ、とても気持ちの良いものでした。
夜の風の湯もまた薄暗い雰囲気で風情があり、1日の終わりに入るには疲れがすっきりと取れ、心もリラックスできました。

貸切風呂『子宝の湯』は、50分間無料で使えるので、こちらも利用しました。

貸切風呂

1人で広い浴室を使えるのは、とても贅沢な気分に浸れました。
洗い場あり、トイレ、洗面台あり、ベビーベッドありと設備も抜かりなく、小さなお子さん連れや介護が必要な方のいるご家族には、とても使い勝手が良いです。
ちなみに、1階から貸切風呂のある2階へは階段とは別に緩やかなスロープがあり、車椅子利用も可能になっています。
高齢の方が多くいらっしゃるという、宿の配慮の賜物ですね。

今回は雪のため冬季閉鎖で利用できなくて残念でしたが、外の階段を上った離れにある源泉掛け流し湯の『三宝の湯』もあります。
春には枝垂桜が堪能できるそうなので、次シーズンに利用してみたいものです。

ワーケーションのもう一つの楽しみは、食事でした。
私は基本的に1日2食なので、朝晩用意していただきました。

ザ・ワーケ特別特典で、通常1,100円の「朝食膳」が880円。
通常5,500円の「夕食膳」が3,500円。
「夕和定食(宿おまかせ)」も通常1,320円が 1,100円です。

朝食膳

3泊でしたので、夜は「宿おまかせ」「夕食膳」「宿おまかせ」のパターンです。旬の食材、地の食材にこだわって作られた料理の数々は、全て宿の手作りです。 

夕飯 宿おまかせ

ムキタケという初めて聞く名前のキノコや、ミズというこれまた初めて見聞きする山菜など、珍しいものが毎日いただけました。 

朝食

きりたんぽ鍋やセリ鍋、皆川牛、稲庭うどんなど秋田名物や地の物も存分に食べることができ、どれも出汁が効いた上品な味わいで、大満足の食事です。
特典を使わなくても、非常にコストパフォーマンスに優れた食事内容ですし、健康的なメニュー構成なのもとても良かったです。

皆瀬牛(夕食膳)
きりたんぽ(夕食膳)

毎日楽しみだったのが、朝食時にいただける牛乳、ヨーグルト、ヨーグルトドリンクでした。
全て近所の栗駒フーズの物だそうで、温泉地熱を利用して作られた乳製品だそうです。

ヨーグルトドリンク選び放題

まるで、牛乳は生クリームを飲んでいるかのような濃厚さ。
ヨーグルト、ヨーグルトドリンクも、これまでに味わったことがないほどの濃厚さで、そのおいしさは感動レベル。
すぐ近くに栗駒フーズがあり、ソフトクリームなども販売されているそうですが、冬季休業中なのが心残りでした。

ワーケーション合間の気晴らしと軽い運動を兼ねて宿から徒歩圏内の不動の滝など見物しました。
紅葉の時期ならば、小安峡大噴湯が観光名所となり、遊歩道もあるのでウォーキングには最適のようですが、冬季につき閉鎖されていたのは残念でした。
とはいえ、逆に観光する所がない分、『あそこを見よう、ここも見よう』という事もなくなり、慌ただしさからは解放されてゆったりとでき、仕事もはかどるので良いものかと感じています。

不動の滝

尤も私の場合、元来あちこち観光に精を出すタイプではなく、1カ所長期滞在ゆっくり型。
そんなタイプゆえ、温泉旅館ワーケーションという、のんびりと宿でくつろぎながら仕事をするスタイルは快適で、性に合っているなと実感できた有意義な体験でした。

【藤木 綾(@miyokon)さんのInstagram】
https://www.instagram.com/miyokon/


今回 藤木さんが滞在した
【小安峡温泉 旅館 多郎兵衛】は👇こちら👇

住所:〒012-0183 秋田県湯沢市皆瀬湯元121-5
TEL:0183-47-5016
◆1泊からの短期滞在ならコチラ→ToCoo!.
◆3泊からの長期滞在ならコチラ→The Worke

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