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お寺での取り組みを、門信徒の思いや求めに適ったあり方に変える方法

皆さん、こんにちは。神崎修生です。
私は浄土真宗本願寺派の僧侶で、福岡県糟屋郡にある信行寺の副住職をしています。


「喜びの人生となる仏縁や人のつながりを育む」ことを個人の理念とし、法務やMBAの学びから、現代に適したお寺を創造しています。

「神崎修生のお寺研究所」では、私神崎修生のお寺での改善事例や実践事例を、具体的に、リアルタイムに、余すことなく公開しています。


さて、お寺での取り組みをおこなうにあたり、門信徒(檀信徒)の方々の思いや求めに適うことはとても大切です。

▼「前回の記事」

いかに自分がいいと思う取り組みをしていても、求められていないことであれば人は集まりませんし、喜ばれもしません。

効果が実感されないと、お金や労力だけがかかり、お寺の人やお手伝いしてくださる役員の方々なども徒労感が増していきます。


今回は、「お寺での取り組みを、門信徒の思いや求めに適ったあり方に変える方法」についてお話させていただきます。


そのもの自体の魅力のなさを疑ってみる

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お寺に人が来なくなったと嘆かれる方がいます。

その原因はいくつかあるかと思いますが、まず初めに疑ったほうがいいのは、「そのお寺自体やお寺でおこなっていることに魅力がないからではないか?」ということです。


これは自戒を込めてなのですが、人が来なくなった原因を環境要因などの他の理由にしていては、改善や発展はありえません。

まず一度シンプルに、そのもの自体の魅力のなさを疑ってみることが大事です。

(中身やあり方は魅力的なのに人が来ないのであれば、その次に、別に原因があるのではないかと考えていきます)


伝統を大事にすることと、求められていないことをやり続けることとは別物です。

「大切なものは何か?」「本質的なことは何か?」と同じくらい、「求められていることは何か?」「今に適したあり方は何か?」を考えることは重要です。


求められていないのであれば、思い切ってそのあり方を変える(もしくはやめる)必要があります。


例えば、私が所属する浄土真宗でいうとお説教のあるご法座(法要)が重要であり、仏法聴聞が要であると位置付けられています。

これは確かにそうです。しかし、多くのお寺でご法座への参拝者が減少していると言います。

それはなぜでしょうか?


やはりまず、「ご法座のあり方が、門信徒の方々にとって魅力が感じられないからではないか?」とシンプルに疑ってみるのがいいでしょう。

私が勤める信行寺でも、参拝者が減少してきていましたし、周りのお寺でも参拝者減少を嘆いている方は多かったです。


あり方を見直す方法

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そこで信行寺では、一つ一つのご法座のあり方を見直していきました。

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