見出し画像

漂着ごみとヤマネコと暮らしと。

こんにちは、森賀です。

先日(12月上旬)に長崎県は対馬市にインターンとして行ってきました。
今回はその報告?レポートとなります。

対馬へいった目的は以下の2つ。
①日本国内外から漂着する海洋ごみの様子を掴むこと。
②ヤマネコの生態保護を中心とした水田づくりを知ること。

①日本国内外から漂着する海洋ごみの様子を掴むこと。

対馬は博多から約150km、韓国の釜山まで約50kmのところに位置する長崎県の離島。そして、日本一漂着ごみが集積する島です。
対馬は、日本海が深いことや対馬海流が島のそばを通っていることによって海の幸に富んでいます。一方で、対馬海流に乗って対馬には大量のプラスチックごみや流木が海岸には流れ着いており、課題となっています。

僕は循環型の社会構造に興味があり、エシカル消費であったりを勉強していく中で、処分方法や漂着ごみの回収はどうなっているのかに興味が出ていました。
また、海洋ごみを材料として活用するプレシャスプラスチックとの関わりの中で、どうすれば活用していくことができるのか、アップサイクルできるのか、循環の流れに乗せることはできるのかというところから対馬の様子を見てみたいと思いいってきました。

実際に行ってみると、対馬の西側の海岸には大量のプラスチックと流木が漂着していました。

漁業用の道具や流木が目立つ。
視察1週間前にビーチクリーンをされていたとのこと。

大量も大量。目にみえる範囲に集積していました。
少し足元を探ってみると、紫外線と潮風に当てられて朽ちてしまったプラスチックがあったり、マイクロプラスチックくらいのものが落ちていたりと。
せっかくの湾がすごく悲しい風景になっていました。

漂着ごみの中には韓国や中国から流れ着いているものがある一方で、漁師さんが落としてしまったプラスチックや海上で放棄したとも取れるペットボトルに詰められたタバコの吸い殻等も。日用品として使われていたであろうものも漂着していました。

また、島内では増えすぎた鹿による食害もあり、木が生育しずらく、根を張っていたとしても崩れやすい山になってしまっていることも地元の方かたのお話で伺いました。そのためなのか、島に漂着するごみの中には流木が多いとのことでした。
2021年には7tもの漂着ごみが回収されたとの調査結果も出ているとのことで、、。

日本一漂着ごみが集まる島の現状がまさかここまでとは思っていなかったのでビーチへ行った時は衝撃的でした。
個人でも市でも企業でもビーチクリーンをされているとのことでしたが、目を離した隙に漂着しているとのこと。回収されて後は、芸術表現の材料やDIYの要素に使われているものはありましたが、それは少数とのこと。ほとんどがサーマルリサイクル(火力発電)の原料として活用はされているとのことでした。

②ヤマネコの生態保護を中心とした水田づくりを知ること。

対馬にはツシマヤマネコという絶滅危惧に分類されているヤマネコがいます。

ツシマヤマネコが対馬の中で暮らしているためには、水田とその中に育つ稲が重要とのことらしく、ヤマネコの暮らしが人の稲作を通した暮らしと共存している現状にあるとのことでした。

人間が有農薬に頼り切った稲作をしていたり、田畑の開発をしたりしていく中で生息環境を追われているヤマネコ。そんなヤマネコの生活を守りながら、稲作を楽しめる活動が対馬にはありました。

加えて、水田をヤマネコのためだけに守るのではなく、水田に住むカエルや蛇も含めた動物の住処としての機能を保持していくことも大切であるとのことでした。

まとめ

まだまだ書きたいことはたくさんあるのですが、、。
漂着ごみもヤマネコの生育環境を守っていくためにも、直接的なアプローチだけでは物足りないず、いかに現状の課題に対して影響を与えかねない行為を抑制、無くしていくことができるのかが現状の課題であり、僕の研究を深ぼっていけるところなんだろうと思います。

ツシマヤマネコの生育環境の保護を行っている団体さんはヤマネコ守りながら美味しくたべることができるお米とお米を自分の手で育てることができない島外の方も関わることのできる水田のオーナー制度も拡充されているとのことでした。

また、地域課題に直接的に関連、関係のない人たちをいかに巻き込みながら、中と外とで半端なところでカオスチックに繋ぎながら課題へアプローチしていくのかということも循環型社会の構築を研究していく中で大切なことであるように感じます。

まだまだ勉強と実践の足りないと感じています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?