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ツインが母子を切り離すナイフになったんだね
最近、息子の部屋にあった心理学の本を読んだ。
そこには、親の役割が書いてあり、
赤ちゃんを抱くこと、子供の行動に限界を設定すること、最後は子離れ。
赤ちゃんを抱くことは母親が担うことがしばしばだ。
その母親を抱えるのが父親であり、母親の精神的な支えになる。
そして、最後の子離れでは、
赤ちゃんを抱いていた場合にのみ必要なことであり、父親が母子にナイフの役割を果たすのが理想だそう。
息子が小さい頃は、夫は浮気をしていて私は不安定になった。
そんなこともあり、夫は頼れないと思い込んでしまった気持ちがずっとある。
父親という役目は、お金を稼ぐことだけでなく、家族という組織をサポートし合う一員でなくてはならない。
サポートは全くなかった訳じゃないが、夫との信頼関係が崩れてしまったため、子供との関係は、大きくなるにつれて、深い絆で結ばれていた。
それは、親子としてというより、
良き理解者でありパートナーのような存在になってしまった。
夫もしっかり者の息子に依存していたし、夫婦は同居人のようになっていた。
私は、知らず知らずのうちに外にパートナーを求めていた、タイミングでツインに出会った。
母子をナイフで切り離すこと、息子を遠くに離すこと役目は、夫ではなくツインが担ったような気がする。
正常な親子関係から逸脱していたかもしれない状況から、ニュートラルに戻してくれた。
私は悲しみ、狼狽え、分離不安から
うつ状態にまでなった。
息子がいてくれたら、こんなに苦しまないでいたのにと、何度も悔やんだ。
当てにしていたツインも、
離れることになり、腑に落ちない感情に強い拒絶や見捨てられ不安をも抱いた。
けれども、ツインは
母子にナイフを入れるきっかけをくれたんだと思う。
今は、夫と向き合う日々だけども
女性は柔軟であり、今は夫が居てくれるだけで少し安心だ。夫もなんやかんや私の見方をしてくれる。
人は善悪で物事を見てしまいがちだが、
ツインこそ人間として、大きな欠落があり安心感を得るには難しい人だったが、
ツイン概念が持つ力は私に現実逃避と、
理想化を容易にした。
一方で、3年目の浮気をした夫を許せず、不適合者のレッテルを貼ったのだ。
いずれにしても、
紆余曲折あったが、元さやに落ち着くのか。
私の空虚感は、今だにあり、
心を燻り、ツインの別れは受け入れがたく胸が痛い。
しかし、現実は止まることなく、
傷ついた心と膨らんだ期待だけが、
置いてきぼり。
これで良かったと、心から思える日が来るのか分からない。
ただ痛みを伴いながらも、
ナイフとなってくれたツインに感謝しないといけないのかもしれない。
こうした、考えに至るまで
本当に自分が許せなかった。
騙されて大切なものを失ったという、被害妄想でいっぱいだった。
もちろん、まだまだ傷を癒すには時間がかかるし、それが普通なんだ。
これまでに抱えた問題が浮き彫りになりメスが入り、悩みもがく運命的な出会いこそツインかもしれない。
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