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地域医療を支える「患者様ファースト」の訪問診療クリニック、急成長のカギはお互いを理解し合う”カジュアル面談” 医療法人 徳隣会の看護師採用成功事例

今回ご紹介する採用成功事例は、医療法人 徳隣会です。2014年の創業以来、佐賀や福岡といった九州エリアを中心に在宅療養に特化した診療所を展開し、2021年には東京にも進出。地域のニーズに応えながら急成長を遂げ、2年で100人以上増員し、社員は全社で170名を超えました。待ったなしの地域医療を支える看護師を始めとしたスタッフの採用は急務で、毎週入職者の受け入れを行っています。
さまざまな採用手法を活用する中で、「N/thestory」にて意欲ある看護師の鎌田 美優さんとのマッチングが成立し、2023年4月より在宅療養支援診療所「つつみクリニック(台東区上野)」に入職し、現在ご活躍されています。採用した運営推進本部 人事 古江 悠さん、そして転職された看護師の鎌田さんに、スカウトメッセージ機能やカジュアル面談(オンライン)を活用した採用成功の秘訣をお話しいただきました。

今後も「N/thestory」をご活用いただいた好事例を新たなコンテンツとして更新していく予定です。キャリアに悩んでいる看護師や、採用に課題がある医療機関等の方々は、ぜひご参照ください。


■人事担当 古江さんへのインタビュー


・事業内容、現在採用している職種について教えてください。

私たちは、主に在宅医療・訪問診療を行うクリニックを九州・関東エリアで運営しています。
在宅医療・訪問診療とは、患者さまのご自宅や施設に伺って、医師や看護師がその場で診療を行う、地域医療を支えるサービスです。
2014年の開業から順調に新規クリニックのオープンを続け、法人全体では176名(2024年1月現在)の規模となり、今も毎週のように入職者を受け入れ、成長を続けています。
福岡では看護師、主任ケアマネージャー、ケアマネージャー、ソーシャルワーカーの募集を行っており、東京でも看護師の採用をメインで行っています。

・これまでの採用手法、課題感を教えてください。

採用する職種も人数も非常に多く、人事としては採用手法はあらゆる手を尽くしながら、新しい手法にも積極的に挑戦しています。人材紹介サービスの利用を中心にしながら、会社説明会の展示会イベントに出展したり、自社で説明会を開催したり、ハローワークに置いてもらうチラシを自主的に作成したり、優秀で意欲のある求職者の方々と出会うためにできることを考え、工夫して取り組んでいます。

採用の課題感は、職種ごとに異なる仕事の要件や求める条件を詳細に把握し、タイムリーに取り入れ続けることです。例えば、ケアマネージャーやソーシャルワーカー、医療事務の職種だと、一人がフォローする人数を把握することで仕事の流れが掴めるので、具体的に現場とコミュニケーションを取って情報を把握することが重要です。看護師は本当に引き合いが多いので、まずは給与などの条件を明確にしておくことが安心感につながるので重要です。そのように、職種ごとの気になる項目や、仕事をする上で最初に把握したい情報などの傾向が違うので、日々現場や市場全体の動向をウォッチして、参考にしています。
人事は、世の中の動きにアンテナを張ってないと務まらない仕事だと実感します。

また、教育制度の充実も人事の重要な仕事なので、こちらも常にアップデートをかける必要があります。教育制度が充実していないと、新人が育ちませんし、早期離職につながりかねません。医療業界はOJTがとても大切ですから、OJT研修をより良くしていくために、日々取り組んでいます。

・採用する際に、大切にしている考え方は何ですか?

「患者様の立場になった心あたたまる医療」を掲げ、患者様ファーストの考えを職種問わず共通の指針に置いています。この考え方に共感してくださる方々に、採用のオファーも行っています。
言い換えると、自分たちが患者の立場になったときにどう思うのかを置き換えて考えることを大事にしているので、お人柄を見ているとも言えます。人と人が触れ合う業種なので、協調性も大切ですね。

面接では、「過去自分がしてきた業務の中で困難だった事例は?」といった質問を必ず聞いています。医療現場は予測不可能なことが訪れますから、これまでどのような局面に立ち会って、どのように考え、どのような解決法で進めたのかをお話いただくと、その方の想いや仕事への向き合い方が良く理解できます。
「どんな想いで応募しているか?」の質問も重要で、ご本人の仕事への想い、マインドを重視してお話をお伺いするようにしています。

訪問診療は今後ますます社会に求められていく医療の在り方だと考えていますが、まだ認知や理解は十分とは言い切れません。
しかしながら、本当に多くの患者様が訪問診療を必要としていらっしゃいます。このままの組織体制では対応できないので、法人としても、もっと全国に拡大していきたいです。いま医療が行き届いていない地域に広げていき、より良い社会にしていくための仲間をどんどん増やしていきたいです。

私自身、祖父が経営している医療法人、社会福祉法人で勤務をしていたというルーツがあります。
朝7時から毎日、利用者様のマッサージをさせていただいていたので、徳隣会の「思いやりを持って人に接する」という患者様、利用者様に対する思いや熱意に共感し、素晴らしいことだと思い、日々採用活動を行っています。

・鎌田さんのご採用で、スカウトメッセージ機能や選考前のオンライン面談をどのように活用したのか教えてください。

スカウトメッセージ機能は、今後ますます優秀な人材の採用難易度が上がることを想定すると、欠かせない機能だと考えています。
日本の少子高齢化、そして労働人口減少の影響は医療業界も顕著です。事業を成長させていくために人材確保は最重要であり、「この人と一緒に働きたい」と思える人に企業側から声をかけていくやり方は当たり前になるのではないでしょうか。
とはいえ工数もかかりますし、さまざまな会社のスカウトサービスがあるので、すべてを内製の工数で満足いくように実施することは非常に困難です。今回「N/thestory」のスカウトメッセージ機能は、カスタマーサポートのスタッフに支援いただき、鎌田さんという素晴らしい方と出会うことが出来ました。

鎌田さんと実施した面接前のオンライン面談は、とても効果的でした。
医師の候補者からも「面接を受けるまでは心を決めていないけど、詳しい話は聞きたい」という声をよくいただくので、希望がある場合は実施しています。
結果、面接の前にオンラインでも面談を実施したほうが、その後のオファー承諾率はぐんと上がります。一度顔を合わせてお話していることで安心感があるので、お互いにフランクに面接に挑めたり、質問に対する回答を緊張せずに伝えやすくなったり、信頼関係の基礎が出来上がっているからこその効果が発揮されるのだと考えています。

職場見学についても同様です。
実際の職場を見ずに入職を決めて、初日でギャップを感じるという経験をした方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。やはり見学に来てもらい、現場の仕事を見てもらって、そのうえで面接に進んでもらうほうが、お互いの言語化できていない認識の違いもしっかりすり合わせることができると実感しています。

短時間の面接一回で入職後の活躍する姿までイメージすることは難しいので、面談や職場見学を活用して、採用する側も転職する側も、最適な入職を実現していきたいです。

・最後に、看護師の皆さんにどのようにキャリア形成をしていっていただきたいか、教えてください。

看護師の皆さんには、勤務を続けたのち、サブマネージャーになったり、管理職になったり、患者様を支援する看護以外に組織を強くするための仕事も任せていっています。基本的には、チームを束ねて動かす力があり、優秀で機転が効く方が多いので、ぜひ個人のスキルだけではなく、組織を動かす能力を身につけてほしいと思いますし、その支援をしていきたいと考えています。後進の育成、自己研鑽、チームプレー、訪問診療に関してはすべてが重要です。当社のクリニックがさらにサービス範囲を拡大し、長く続いていくためにも、こういった仕事に挑戦したい看護師の皆さんにぜひ仲間になっていただき、組織体制を強くしていきたいです。

■看護師 鎌田さんへのインタビュー


・現在のお仕事内容、やりがいについて教えてください。

訪問診療のつつみクリニックにて、看護師として働いています。
往診の同行や、内勤での診療補助、薬局との連携などを行い、患者様のケアを行います。
患者様ご自身のお宅などで、多様なスタイルに寄り添った治療やケアを実施できるので、「自宅で過ごせてよかった」と笑顔になっていただけると、とても嬉しいですし、やりがいを感じる瞬間です。

これまで病棟や訪問看護で働いてキャリアを重ねてきました。急性期の病棟は日々が本当に忙しく、もっと患者様の話を聞きたいし、寄り添いたいけれど、、、という気持ちを抱えながら過ごしたので、もっと患者様と話したり向き合う看護をしたいと思いました。
今は、ご自宅で十分な時間をかけて、患者様としっかり向き合ってケアができています。
最近、末期癌の患者様が、病院で過ごすかご自宅に帰るか、年末に近いタイミングだったこともあり悩まれていました。その際も、病院と地域の医療機関、そして当クリニックが連携して、患者様の意思を尊重してサポートすることでご帰宅が実現しました。ご本人もご家族もご自宅に帰れて本当に良かった、と言っていただきました。とても嬉しかったです。

また、土日祝日はお休みで、有休休暇も取りやすい環境で、オンコールもありません。プライベートと仕事をしっかり分けてバランスを取りながら働けています。女性ならではの出来事にもとても理解をしてくださるので、働きやすいです。

・「N/thestory」での転職活動はいかがでしたか?スカウトメッセージ、オンライン面談、職場見学など活用されていらっしゃいました。

「N/thestory」にはX(旧Twitter)の広告で出会い、「無理な勧誘がない」という記載に惹かれて登録しました。以前は転職活動が終わったあとの勧誘の電話への対応が大変だったので、、、。

振り返ると、今回の転職では、自分がどのように働きたいか、スキルアップしたいかなどをレジュメに書くことで、自分で情報を整理して再確認し、選択肢を広げる自発的な就活ができていたと思います。

スカウトメッセージについて、最初は半信半疑でスカウトなんてもらえるのか?と思っていましたが、たくさんのスカウトをもらえたので純粋に嬉しかったです。自分のスキルや看護師経験はまだまだ不足していると思っていましたが、病棟勤務と訪問看護の経験を評価してくださるメッセージを多くいただけて、強みになっているんだなと気づかせてもらいました。

その後の古江さんとのオンライン面談で、正式に面接を受けてみようと思えました。カジュアルにお互いのことを知るための面談だと聞いていたので、社風がわかりますし、面接する人の雰囲気が理解できます。クリニックで目指す医療の在り方も熱意を持って伝わってきました。私の部屋のインテリアを褒めていただいたり、温かいコミュニケーションをしてくださったので、見学に行きたいという気持ちもすぐにわいてきました。

これまで、正式な面接の前に実施するオンライン面談は受けたことがなかったのですが、ぶっつけ本番の面接は緊張しますし、聞きたいことがちゃんと聞けない、言いたいことがうまく伝えられない経験も多かったので、とても良いステップだと思います。

また、面談や面接の前にワンポイントアドバイスを送ってくれたり、「N/thestory」のカスタマーサポートがあったので、安心してさまざまなイベントに臨めました。

・これまでの転職活動と、今回の転職の違いはありましたか?

これまでは人材紹介を利用することが多かったですが、紹介会社を通してのマッチングは厳選いただいているのは理解しつつも、選択肢が狭いなと感じる部分がありました。
また、「風通しが良い」と言われて入職したけど想像と違う、ということも。やはり自分の感覚で見学したりコミュニケーションを取って、しっかり見極めていく転職活動ができると良いと思います。

・今後、挑戦したいことは?

引き続き、患者様の立場に立った心温まる医療を提供していきたいです。
訪問診療だけでなく、前職の知識と経験を活かして訪問看護も展開していきたいですし、関東エリアの拠点展開ももっと増やしていって、多くの患者様に関わっていきたいです。そのためにも、在宅診療が楽しいと思える看護師を増やしていきたいですね。