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ミルクパズル

11月度のフレッシャーズキャンプ(新人研修)では、
2種類のパズルを使った
グループワークを行いました。
1つは真っ白で何の絵柄もないパズル
(ミルクパズルともいいます)で、
もう1つは鹿の絵柄のパズルです。
当日は4~5人ずつ2つのチームに分けて
どちらが早く完成できるかを
勝負してもらいました。
それぞれ1,000ピースずつで、
大きさは縦70㎝×横50㎝あります。

結果的に、
ミルクパズルは完成するのに
3時間50分かかりました。
ちょっとしたヒントを除けば、
何も手がかりはありません。
外枠の直線の部分を完成させたら、
あとは1ピース1ピースひたすら試行錯誤です。
全体像が見えませんから、
ずっと単純作業の繰り返しです。

一方で、
鹿の絵柄のパズルを完成させるのに要した時間は
僅か1時間15分、ミルクパズルの3分の1でした。
またワークの過程で見られた
みなさんの表情の違いも印象的でした。
もちろん、後者の鹿のパズルの方が夢中、
かつ楽しそうに見えました。

提出してもらった研修レポートから
浮かび上がってきた、
今回のポイントは以下の3点です。
まずは、
「終わりを思い描くことから始める」
ことの大切さです。
完成像が見えているのと見えていないのでは、
単純に時間が3倍も変わりました。

これはきっと人生も同じです。
無目的で先の見えない日常の繰り返しでは、
張り合いが持てません。
今やっている眼の前の仕事が、
そして今日一日が、全体像の中でどの部分なのか?
どんな意味を持つのか?それがわかるだけでも、
目の前の作業は志事になり、
同時にやりがいや手応えを感じることが
できるようになります。
結果的に時間の価値も何倍にも跳ね上がります。
これはすごい発見です。

次は、ビジョンを共有することの大切さです。
完成形が共有できた鹿のパズルでは、
自然とお互いの得意なことを
中心に役割分担も生まれました。
つまり、チームワークです。
得意なことを通じてみんなの役に立てる。
これは理屈抜きに楽しいですよね。

最後は、仲間の大切さです。
仮にこのワークを1人でやれと言われたら、
大半の人は途中で心が折れてしまうでしょう。
投げ出したくなったとき、
隣に言葉を交わせる仲間がいてくれるだけで
結果は違ってくるはずです。
「早く行きたければ一人で行け、
遠くへ行きたければ皆で行け」を
体感できたのではないでしょうか。

今週も幸せの種を蒔きましょう。
私たちの周りにいてくれる大切な人が
幸せであり続けますように。