海の大きさってどのくらい?(SDGs14.5 その1)
「海は広いな。大きいな。」なんて歌がありますが、実際海はどれだけ広いのでしょうか?
海の面積は3億6000万㎞²と言われています(※1)。ピンとこないので東京ドーム換算で行くと、76億5957万4468個分です。これは面積だけの話なので、体積で考えるとすごい数字になります。地球全体の水の量は13億5000万Km³もあります。つまり13垓(がい)5100京リットルということになりますね。これもピンとこないと思うので東京ドーム換算で10兆8951億6129万323個分です。ちょっと数字から入ってしまって、数学が苦手な方には申し訳ございませんでした。というよりも数字が得意な人もさすがに、訳が分からない数字だと思います。かく言う私も「垓」という数字がリアルに使われるのを始めてみました。
にしても、さすが「水の惑星」地球です。それほど海は広くて、大きいということがわかります。そして、海の量は間違いなく数字で表すことができて、限りあるものということもわかったと思います。この地球にある水のほとんどは海の水、つまり海水です。そのパーセンテージは97.47%です。残りの2.53%がしょっぱくない水、つまり淡水です。とはいえこの淡水もそのほとんどが北極の氷や地下水で、実際人間が口にしている水は地球の水の0.01%にしかすぎません(※2)。人間はこの少ない水をあれこれ工夫して飲んでいるのです。水が湯水のごとく湧き出る日本は本当に恵まれた環境なんですね。
無限に広がるように見える、限りある海。大きいから何をしてもわからないと考えた人間は散々海を汚してきました。地球の温暖化をふせいで、様々な生命をはぐぐんできた海をないがしろにしてきました。2050年には魚の量よりもプラスチックの量の方が増えるほどゴミを海に捨て、魚が回復できないほど絶滅に追いやるほどに人間の手で海を変えていってしまったのです。そこでSDGsでも豊かな海を取り戻すため、海を守ろうという項目を作りました。
「2020年までに、国内法及び国際法に則り、最大限入手可能な科学情報に基づいて、少なくとも沿岸域及び海域の10パーセントを保全する。」
簡単に言うと「海の10%を保護しましょう」ということです。簡単に10%と言っても十分広大です。そんな海を保護するなんてできるのでしょうか?それが思ったよりも進んでいます。2020年という目標は達成できなかったのですが、国土の約12倍の面積を持つ日本の海でも8.23%。世界中でもすでに7.91%を達成したのでした(※3)。どうやって保護したのか。そもそも保護ってどうすれば保護になるのか。そしてこれからどうやって保護していくのか。今回はここら辺を見てみようと思います。
※1、日本海事広報協会 海の自然のなるほど 「海の水の量」
https://www.kaijipr.or.jp/mamejiten/shizen/shizen_7.html#:~:text=%E6%B5%B7%E3%81%AE%E8%87%AA%E7%84%B6%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%BB%E3%81%A9%20%E3%80%8C%E6%B5%B7%E3%81%AE%E6%B0%B4%E3%81%AE%E9%87%8F%E3%80%8D&text=%E5%9C%B0%E7%90%83%E4%B8%8A%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E6%B0%B4,%E3%81%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%88%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82
※2、国土交通省 世界の水資源
https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/mizukokudo_mizsei_tk2_000020.html
※3、protected planet (2021年10月更新分)
https://www.protectedplanet.net/en