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Wedge OPINION2022年3月4日原始時代から変わらぬ日本の釣り 科学的なルール作りを

2022年3月3日 Wedge 3月号

日本は豊かな海に囲まれている。海が豊かすぎる国だからこそ、海に頼っているところもあり、同時にそれが当たり前の存在となっているのかもしれない。

世界を渡り歩くプロアングラーの茂木陽一さんの記事を見ると日本の海の甘さを痛感させられる。もともと国民の1/5の大衆的趣味であった釣り文化。令和改正漁業法やSDGsの生物多様性などの取組は行われて海離れ、魚離れの現状は深刻になっている。でもルールが厳しくなったからではなさそうだ。

海外ではもっとルールが厳しく国によっては有資格者でなければ釣りができないやら監視体制のもと釣りをしなくてはならないといった地域もあるというのに、その人気はうなぎ上り。アメリカでは釣り産業は7兆円産業にもなっている。ルールがしっかりしているからこそ持続可能な釣りができるのかもしれない。

日本は3700種類もの魚がいる世界有数のフィッシングポイント。海外のルールをそのまま適用するには無理があるが、日本でもルールをしっかりすることで漁業人口も釣りのステイタスも向上するのかもしれない。ルールがあいまいだからこそ、どうすれば釣りができるのかわからないという面もあるのだろう。ルールを手かせ足かせとするのではなくユーザー側に沿った正しいルールが必要な時代になっている。

海に囲まれた日本だからこそ、海の最先端の国でありたい。がんばれニッポン!



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