海に流れ出たすす、動き解明 北大
2022年2月16日 日本経済新聞
北海道大学の山下洋平准教授らは森林火災などで生じた炭やすすの一部が海に流れ込んだ後の動きを突き止めた。
深海に幅広く分布しており、時間がたつと水に沈む粒子に吸着して取り除かれていた。地球全体の炭素循環の解明につながる成果で、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の分析モデルにも貢献したい考えだ。
森林火災や化石燃料を燃やした際の不完全燃焼で生じたすすや炭は、微生物に分解されにくく土壌や海洋にたまりやすい。最大30%程度は河川や地下水とともに海に流れ出ると考えられている。