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第3話 マリーナ

伝説の木造船技師の作ったという
その噂の船を見学するため
教えてもらったマリーナに行ったのは
その週末のことでした

失礼がないように
前日にマリーナの事務所へ電話をいれて
約束の時間通りマリーナへ行きました

未知の世界って

いつも何が出てくるのかわからないというドキドキ
とどんな世界がまっているんだろうというワクワク
が絶妙にいり乱れて、心地よい緊張感が体いっぱいに
広がります。

ついつい、
「本当に大丈夫?」
と弱気な自分がひょっこり顔を出してきます。

でも、この独特の緊張感が
嫌いなわけでもないのですが…

そんな緊張のなか、
とうとう、件のマリーナについたわけです。

入口の門には、融通の利かなさそうな
初老の警備員がたっている。

さらに僕の不安は大きくなっていく…

そして、近づいていくと
「昨日電話くれた人ですか?」

(えっ?…)

そのやさしい微笑がまぶしすぎました

そして…
初老の警備員さんに案内されて、
マリーナの内部へと案内されました

『マリーナ』には
そりゃぁ~もう多くのモーターボートだのヨットだのが並び
圧巻の一言

なんか
自由を求める男のロマンと
ちょっとお金持ちな匂いが
ぷんぷんとするわけです。

そんなかもし出されている雰囲気に
シビレを感じながら
受付へと通されたのでした。

マリーナの仲間達から
『ホワイトハウス』と呼ばれいている
この建物

そこには受付の女性と
優しそうなおじさんがいました

そして
このおじさんこそがマリーナの主
海に精通し、知識とロマンにあふれた
マリーナの仲間達から畏敬の念を込めて

『ハーバーマスター』

と呼ばれる方だったのです。

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