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大奥 2023 徳川綱吉×右衛門佐


『大奥』「徳川綱吉×右衛門佐編」は戦国の名残がある「徳川家光×万里小路有功」の寛永から豪華絢爛な元禄へと舞台が変わり徳川綱吉を中心とする物語です。

仲里依紗演じる徳川綱吉は歴代の俳優― 特に津川雅彦、萩原健一 ―をしのぎ将軍、とりわけ女の喜怒哀楽を視聴者に伝えました。愛娘・松姫(徳松)を失い父(史実は女性)・桂昌院から世継ぎを作るよう強要され多くの男と交わりますが閉経し自暴自棄になるところを右衛門佐(演:山本耕史)に諭され、自ら甲州藩主・徳川綱豊(後の徳川家宣)を後継者にし反対する桂昌院(玉栄 演:竜雷太)を振り切り打掛を脱ぎ捨て右衛門佐の所へ駆けてゆく場面は印象的です。

山本耕史演じる右衛門佐は学問に優れても貧乏公家ゆえ家族を養うため「種付」を余儀なくされる生活を送り、そこから脱するため綱吉の御台・鷹司信平(鷹司信子)の要請に応え江戸大奥に入る決心をし綱吉と学問で繋がることになります。

綱吉(史実もそうですが)も学問に優れ論語を諳んじていますが父・桂昌院に評価されず世継ぎを儲けることだけ求められ、「生類憐れみの令」を発し、赤穂事件で男子相続禁止を出し身も心もボロボロになり「将軍とは哀れな女のことだ」と心の叫びを出す場面があります。

※ 2023.10.17 追記

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