あなたはどのタイプ?子を伸ばすしつけとダメにするしつけ
2022年 箱根駅伝を制した駒澤大学
その駒沢を優勝に導いたのは「愛のある激」で有名な大八木監督です。
じつは大八木監督は近年になって、その指導方法を変えたことで話題になっていました。
それは、「対話を重要視した、指導方法」
選手たちの自主性を尊重した指導方法によって、駒澤大学は大学駅伝の3冠を達成したのです。
子育てにも同じような話があります。
「親のしつけ方法で、こどもの性格が変わる」
まずは、あなたのしつけ方法や子育て観がどれにあてはまるか見てみましょう。
しつけのタイプはどれ?
あなたはどのタイプにあてはまりましたか?
これをみてすぐに気がつくでしょう。
真ん中が「一番安定している」とされている民主的なしつけパターン
この安定したしつけについては、私のブログサイトで詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。
コチラ→親のしつけが子どもの性格を変える。子育て民主主義のススメ
特徴的な「しつけパターン」の解説
さて、安定型以外の特徴的なしつけパターンを一つずつ解説していきます。どのパターンも一歩間違うと、子どもの可能性をつぶしてしまう、性格がかたよったものになるので、心してご覧ください。
放任主義
放任主義は文字通り「無関心」のこともあれば、仕事や家事に忙しくてやむおえず放任になっている場合もあります。
このしつけによって子どもは次のような行動や性格になる傾向があります。
自分に注意をひくための変わった行動(指しゃぶり、反抗、しつこい質問など)
愛情にとても敏感になり、やきもちを焼きやすかったり、攻撃的になる
うそをついたり、いじめをしてしまう場合もある
性格は冷淡、乱暴、反抗的、神経質、注意をひこうとする行動
子どもは親の愛情に飢えている、愛情が希薄になっているという「こころ」の問題が性格に影響を及ぼします。
厳格・昭和の頑固おやじ
子どもの能力や興味、気持ちや思いなどを理解せず、厳しくしつけを押し付けるパターンがこれにあたります。嫌いなものも無理に食べさせたり、厳しく叱ってやめさせるといった、命令やつよい禁止が特徴です。
子どもの行動や性格
表面的には「良い子」だが、裏表がはげしい傾向にある
大人の顔色をみて行動する
劣等感や意欲の低下、自信を失う
年上には卑屈、年下には傲慢(ごうまん)になる
内向的、冷淡、感情がすくない、消極的
厳しいしつけの一方で、「ほめられる・認められる」経験が少ないために、自信を失い、強い劣等感を持っています。これが性格に影響を及ぼします。
期待・教育ママ / 熱血パパ
親の要求や期待、あるいは親の野心などを子どもに要求してしまうパターンです。子ども素質や適性、思いや気持ちを無視して、親が期待する方向に従わせようとしてしまいます。
子どもの行動や性格
意欲低下や自己肯定感の低下
劣等感や敗北感を感じやすい
冷淡で、感情が少ない
自主的に活動する能力が低下する
小心者で、大人物になれない可能性も
親から子供への期待が大きすぎるばかりに、要求が子どものキャパを超えてしまいます。かつ、なにか達成しても褒められる機会も少ないために、性格に影響をおよぼします。
過干渉・お世話焼き過ぎ
成長や発達の程度を考えずに、子どもを「小さな子供扱い」して、なんでもしてあげようとしてしまうパターンです。子どもが「一人でできる」ことにまで手を出してしまったり、指示を与えすぎてしまったり。あるいは、余計な心配や不安をもって子どもの人間関係にまで関わってしまいます。
子どもの行動や性格
依存心が強い
引っ込み思案で、忍耐力がない
友達と遊べずに、孤独感を感じる
神経質で、こころも不安定になりやすい
不器用
自分の行動に対する責任感がうすい
子どもの年齢や発達の程度を考えずに、なんでも手を出してしまう、なんでも口を出してしまうことから、自主的に行動する場面が少なくなってしまいます。すると、子どもは自分の行動に責任が持てなくなり、失敗を責任転嫁してしまう傾向が生まれます。こういった環境が性格に影響を及ぼすのです。
不安・過度な心配性
子どもの生活、勉強、健康や友人関係、そして将来まで、過度なほど心配し過ぎてしまい、その結果あれこれ手を出してしまったり、過保護ともいえるような援助をしてしまうタイプです
子どもの行動や性格
礼儀正しく、従順
おとなしい、引っ込み思案
自由にのびのびしたところが少ない
依存的
社会性に乏しい
神経質
子どもの活動にあれこれ心配し過ぎてしまい、その結果あれこれ手を出してしまいます。その束縛から子供はのびのびと自由に活動する機会が失われてしまうことによって、依存したり神経質になったりといった性格に影響を及ぼします。
溺愛・子離れできない
子どもが可愛すぎて、過度にかわいがり、子どもの相手をすることを何よりの楽しみとしているパターンです。過剰に溺愛しすぎてしまうと、ちょっとしたことを大げさにほめたりする一方で、悪いことをしても、つい子どもの味方になってしまう傾向があります。親が子どもを手放せません。
子どもの行動や性格
「泣く、大声をだす、暴れる」など幼稚な行動をとる
親への依存が強い
あきっぽく、忍耐力がない
自分の行動に責任を持たない
自主性によぼしい
自分の気持ちを抑える力に乏しい
溺愛しすぎることで、親と子どもの距離感が近く、また必要以上の援助をしてしまうことによって、親に大きく依存してしまいます。悪いことをとがめられる機会がすくないため、自分の気持ちを抑える事や自分の行動に責任を持つ機会も当然少なくなります。これらが性格に影響を及ぼします。
盲従的・甘やかしすぎ
「盲従的」とは、ひたすらに人の言いなりになることを言います。
つまり、子どもの要求に対して、何も考えずにそのまま受け入れて聞いてしまったり、過度に甘やかしすぎてなんでも言うことを聞いてしまうパターンです。
子どもの行動や性格
わがままで、自己中心的
「泣く、暴れる、大声を出す」など自分の要求を通すために手段をえらばない
ガマンができない
自分の行動に責任を取らない
社会性にかけ、迷惑をかけても気にしない場合もある
子どもの要求をすべて受け入れる、異常なほどまでに甘やかしすぎてしまうことで、我慢する機会や正しい要求の出し方を学ぶ機会が失われてしまいます。これが性格に影響を及ぼします。
虐待
子どもを叩いてしつける、言葉でおどす、無茶苦茶な要求をする、無視して放置する。これらは「虐待」です。
この虐待は、子どもにおそろしいほど重大な影響を与えます。
子どもの行動や性格
素直さに欠く
反抗的
乱暴で、攻撃的
弱いものや動物をいじめる
精神的に不安定、トラウマ
家出や迷惑行為をわざとする
虐待された子供は、自分より弱いものをいじめます。叩く、おどすといった恐怖を学んで育っています。だから、他者と関わるときも学んだ「恐怖」を使ってしまう。「暴力」は「暴力」を生み出します。
悪いことは「叩いて教える」という昭和な考え方は間違いです。子どもは「悪いことをしたら叩いて分からせる」を学習します。
するとどうなるでしょう。もしも自分の意にそぐわない行動や悪いと思った行動をお友達がとった時に「叩いて分からせる」が出てきます。
その結果として「お友達を叩いてしまう」という暴力行為が起きてしまうのです。
どんなにちょっとしたことでも「叩いて分からせる」は絶対にダメ。
もしもパターンにあてはまってしまったら…
もしも、これら特徴的なパターンにあてはまってしまったら、どのように子育てを改善したらよいのでしょうか?
パターン別に紐解いていきます。
「子育て」はいつだって、やり直せます!
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