用語集②

このセクションでは、頭蓋オステオパシーにおける特定の重要な概念の説明を提供し、その精神的な側面への洞察を提供する。これらの説明は主にW.G.サザーランドのオリジナルの出版物と、サザーランドが制作に参加し、明示的に認証したマグーンの頭蓋領域のオステオパシー初版(1951年)からの方向性を示している。これらのアイデアのいくつかは時代遅れに見えるかもしれないが、問題に対するサザーランドの理解の説明は彼のアプローチの起源と重要性に光を当てるのに役立つ。頭蓋オステオパシーのルーツへの洞察を与える。サザーランドの用語の多くは、触診経験に基づいている。彼は、これらの用語と概念の多くを選択して、生徒に対する特定の触診アプローチを明確にし、触診アプローチの特定の微細なポイントに導くと仮定することができた。頭蓋オステオパシーの分野で働いている人々によるこの同様の語彙の継続的な使用は、現在及び将来の分野での相互理解を保証する上でも大きな助けとなる。

オートマチック シフティング サスペンション フルクラム
(自動的に移動する吊り下げられた支点)
 これは大脳鎌、小脳鎌、小脳テントの結合部で、直静脈洞のコース上の機能的領域についてサザーランドによって選択された表現である。この領域の別名は、サザーランドフルクラムである。これは頭蓋骨及び脊柱管内における相互張力膜の可動する安静点(レストポイント)または支点(フルクラム)を表す。膜は、膜の運動(モーション)とあらゆる方向の張力(テンション)のバランスを均等に保つために、支点または安静点に対して外側から操作する必要がある。支点の吊り下げは、可動または自動的に移動が可能な場合に必要である。これにより、硬膜が圧力(プレッシャー)または張力(テンション)を受けた時に、硬膜の張力を均等にすることができる。この分野での彼の業績を称えて、彼の生徒はこれをサザーランドフルクラムと呼んでいる。サザーランドは、オートマチック シフティング サスペンション フルクラムの位置の変化は、呼吸の最初に触診できると書いた。脳脊髄液の変動によってもたらされる温かさの感覚もある。

ブレス オブ ライフ(生命の息吹)
 これは脳脊髄液の「フルイド」、「リキッドライト」、「ポテンシー」及びA.T.スティルが「最高の既知の要素」、電源を入れた時に暗闇を分散させるものとして記載されている。それは最初の火花(ファーストスパーク)、不随意運動のリリース、運動をリリースする何か、脳脊髄液中の目に見えない何か、空気の息ではなくタイドの運動の何かであり、触れずに雲を通して輝く稲妻に匹敵する。空気と混同されるべきではないことを示した:「主たる神は・・・彼の鼻孔にブレス オブ ライフを吹き込み、人間は生きた存在になった」(創世記2:7)。
 ジェラスによると、ブレスオブライフは、100秒/サイクルのリズムで表現される。彼の支点はダイナミックスティルネスのようなものである。このゆっくりしたリズムは、身体の外部で最も容易に感知される。身体に充満する場合、それは身体内のフルイドの運動の源であり、機能不全を変容させることができる。ブレスオブライフの火花は、形態と形態の機能を生み出す。このリズムが身体内に入ると、24秒/サイクルのリズムで、生体電気的、生体分子的、生体力学的な構造に運動が生じる。

バランス(均衡)
 身体内の様々な部分間の正常な作用及び反応。サザーランドは、全体性としてのタイドの動態(ムーブメント)は、与えられたスケールの2つのポイント、メカニズムが動かないポイント、正確には中立点(ニュートラルポイント)のバランスに由来すると書いている。

曲がった小枝
 サザーランドがよく使用する表現で「木が傾くと、小枝が曲がる」ということを指す。新生児または乳児の頭蓋骨または脊椎の僅かな緊張が、子供の進行性の成長に伴い構造が大きくなるにつれて、どのように目に見える非対称性に発展するかを示すことを目的としている。

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