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ネオ・アコースティックそもそも話

またかい!まだやるのかよ!!
イベントでも自著でもラジオでもココでも散々語ったくせに、どうも舌足らず感というか、いつも語り残し感があります。
昨年出していただいた J-wave 「SONER MUSIC」 は、まとまったような気がしたのは、多分プロの方々がうまくお膳立てくださったことと、協力してくれた友人たちが労ってくれたからなんだろう。
話し足りない感を解消するため、ココを使ってまたやります!

最初に断りますと、自分は歴史主義というか、いつ、誰が、何をして、こうなったか、という歴史的な事象に興味があります。なので、他の捉え方も当然あってよいと思います。あくまで一つの個人の意見でございます。

結論から申し上げますと

①始まりはUK。中でもスコットランドはグラスゴー。
(UKではポストパンク~インディポップという捉え方)
これについては次投稿します(暑苦しいです)

②日本では1983年。チェリーレッド、クレプスキュールなど日本発売を絡めて、ニュー・アコースティック、新感覚アコースティック、等々のUKの動きとして紹介される。
https://note.com/thepastelism/n/n3dbbae149b0a  
参照

③1990年、フリッパーズ・ギターが2ndアルバム『カメラ・トーク』発売のプロモと絡めて、「ネオアコ」啓蒙活動を展開。日本で「ネオアコ」ルネッサンスを起こしました。
現在の日本で「ネオアコ」というと、フリッパーズ・ギターが再定義し拡散したものです。と言い切ってもいいでしょう。

1990/6/17 池袋WAVEイベントフライヤー裏。冒頭画像が表


フリッパーズ・ギターのネオアコ啓蒙活動


彼らはその人気を実に有効活用してくれて、日本で一切CD化されていなかったオレンジ・ジュースのアルバムをすべて日本発売することに成功。それぞれに「宮子和眞のネオアコ通信」が付き、特にvol.1と2はネオアコ推薦盤が紹介され、フリッパーズ・ギター自身のラジオ番組や雑誌連載もありましたし、ファンの皆様は大いに参考にされたのではないでしょうか。

うまくスキャンできなかった


フリッパーズをロリポップ時代から一緒に観てた人たちの中にはサバービア周辺と関わる人もいたし、ネオアコをキッカケとして、ソウルやらブラジルやらフレンチやらジャズやら映画音楽やらクラブやらへどんどん拡散していった印象があります。ネオアコはそこに留まるものではなく、いろんな音楽へのとっかかりでした。その中から渋谷系も生まれたと思います。

ギター・ポップ・ジャンボリー

1998年12月発行の「ギター・ポップ・ジャンボリー」という本がありまして、宮子和眞さん監修で、私もお声掛けいただいていくつかアルバム紹介を書いて、それが自分の活動休止前最後のおしごとでした。
この本がネオアコ、ネオ・アコースティックという言葉をあえて避けているのは、パステルズとかヴァセリンズとか本来はネオアコとは違うよね、といつも付け足しのように誰もが言っていたのだけど、そこを強調したかったんだろうな、と理解してます。ニルヴァーナあたりの存在も大きかったでしょう。UK国内で言えば、ポストパンクから生まれたポストカード周辺のギターバンドの動きと、インディポップの流れを合わせたのがギターポップかな。

わたしのおしごとはここまで

ネオアコ本

2000年発行のTHE DIG PRESENTS DISC GUIDE SERIES「ネオ・アコースティック」という本がどうも決定盤のようなのですが、自分は活動休止中でちゃんと見てなくて申し訳ないです。この中でもどうやら、ネオ・アコースティックとギター・ポップを分けて紹介していたようです。
その後もいくつかギター・ポップのガイド本は出ているようですし、2006年8月号のMUSIC MAGAZINEの特集は「アズテック・カメラとネオアコ」で、イラストのロディ・フレイムの表紙でした。ウチのどこかにあるはず。

そこからすでに17年たってる……。その後日本での「ネオアコ」の捉え方がどう変化したのか、正直よくわからない。エレクトロニカとかドリームポップとかアシッドフォークとかポストロックとかの影響があるんだろうか。よくわからないので、いい加減なことは言わないでおきます。
それではこのへんで。グラスゴウの話は別に書きます!


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