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ライトセーバーISO9001&IATF16949 / 欧州二天一流 壱之巻

《 品質国際規格から逸脱した上司(神)に会えば、是非に準じて上申斬り。規格拡大解釈の外部審査員(仏)に会えば、異議にて斬る。 然る後、初めて極意を得ん。品質向上への行く手を阻む者、悪鬼羅刹の化身なりとも、豈に遅れを取る可けん哉》


壱之巻【プロセス思考の構え】
 
 『プロセスオーナーの型 ; ISO9001&
  IATF16949(※1)規格 5.1.1.3』
 
この規格要求事項には、トップマネジメントがプロセスオーナーを特定するとあります。更には、プロセスオーナーは、自らの役割を理解し、その役割を実行する力量がなければならない、となっています。
プロセスオーナーは、企業により定義が異なるでしょうが、この規格解釈では、会社の上層部が、該当するプロセスのマネジメントが出来るスキル保持者を指名する。人事案件への要求事項とも言えます。
欧米では、CFT(※2)のプロジェクトリーダーとか、製品設計、工程設計での業務プロセスの責任者となるのが一般的。しかし、日系企業の場合だと、部署長だったりする事もある。つまりは、部署長やプロジェクトリーダの適正、妥当性に関わる要求事項。
 
 『力量の型 ; ISO9001規格 7.2』
 
この規格要求は、a)~d)の箇条と注記で構成されています。
b)では、適切な教育、訓練または経験に基づき、人々が力量を備えていることを確実にする。
c)では、該当する場合には、必ず、必要な力量を身に付けるための処置をとり、取った処置の有効性を評価する。
と兵法書“ISO9001&IATF16949規格”には記載されています。
 
 <<ライトセーバー実践編>>
 
力量の型7.2 b)は、日系品質☆妄想考/ep7で記載したスキルアップ研修の上申など“突き技”として使えます。
この時、“土方歳三を真似て平突き(※3)”にしておけば、これを拒否した上司には、前述5.1.1.3の型を重ね “自らの役割を理解”してますか?と“横薙ぎ斬り”で更に返す派生技を使えます。
更には、別の7.2.1には、“教育訓練のニーズを明確にするプロセスの確立“ そんな事も国際規格”ISO9001&IATF16949”要求事項にはあります。
そこから、5.1.1.3+7.2+7.2.1の“三段付き”で、その必要性を論理性を持って、上司に説明が出来たとします。
それでも上申を拒否した上司には、プロセスオーナーの”役割の実行“への力量不足。規格要求事項への不適合との止めの”斬撃”をあたえる。そんな技の出し方も可能です。
この三段突きを沖田総司のように出す場合の注意点は、7.2の注記にある、”力量を備えた人々の雇用、そうした人々との契約締結など” との部分です。
ブラック上司や、ベイダー部長(※4)、外資系だと、人材派遣への切り替え、配置転換などパワハラによる巌流・佐々木小次郎の如き“燕返し”を出してくる可能性もあります。そこには十分な注意が必要。
しかし、手にしている大刀が菊一文字や、兼定ではなく、ライトセーバーならば、平突きは気にせず横薙ぎ斬りが可能な武器となるのもポイントの1つです。
 
上記は、業務プロセスとして説明しましたが、拡大解釈すれば、職位も単なる1つのプロセス機能。
上が忖度を求める日系企業や、シスが相手の場合は、職位を単なるプロセス機能と捉える事は難しいでしょうが、”5.1.1.3も国際規格内の認証要求事項” だと思えれば、上への気兼ねも減るでしょう。
この辺も日系品質☆妄想考で記載した海の彼方と、極東での島国・忖度文化との差かもしれません。しかし、フォースライトニングを受ける時には、腹の中で“上位職なのに知らないな~”と思うだけでも、少しは気が楽になるかもしれません。
 

※1 最初のページに、Quality Management Systemと書かれており、組織の目標へのリスク分析や改善に取り組む機会となり、顧客満足度や、製品、サービスの適合性を高める可能性があると、書かれている。その国際品質規格ISO9001 2015に、具体的な自動車産業での品質手法を追加したのがIATF16949。

※2 Cross Functional Teamの略称。新製品量産化活動で、製品設計、工程設計、品質、製造などの部門代表者が集まり、部門横断的に協力、支援し品質を確保する活動に求められる。量産後の品質改善活動や、不具合にも活用される。

※3 刃を横に向け状態から突き技をだす。かわされた時に横薙ぎの斬撃にするが、大刀は片刃なので峰側にかわされると斬撃効果が期待出来ない。ライトセーバーの方が効果的。

※4 品質☆妄想Spin-Off / 品質ジェダイの帰還?!の登場人物。

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