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ISO9001&IATF16949 そして、品質計画には短期は無い! ; 航海日誌No23

 記; QC星人
航海日誌; 西暦2022年06月19日

ISO9001も、IATF16949も、第三者認証には、免許証取得の側面が強いだろう。元々、EU圏とISOの関係があったり、欧米自動車市場の関係があり、その市場参入への免許証の色合いは強い。
本音の多くは免許証だろう。

QMSのM=Management、マネジメントとは、人の行為である。品質や、ルールを守る、守らないも、人の行為である。
人の体質や、考え方が短期で変わらないのは周知である。
品質計画に短期なし!

だが、一部では、品質規格の認証で業務品質が良くなるとか、製品品質およびサービス品質が良くなるとの認識の方々もいる。
この認証が間違いとは思わないが、免許証でなく、品質だけ狙うなら認証は不要だ。
品質は、ISO9001、IATF16949規格に書かれたTop managementの志、次第だ。
規格に書かれた全てに対応するより、自社に必要な部分だけ導入する方が、合理的だし、認証費用も不要になる。
必要なのは、品質への志と、ISO、IATF規格への理解のみ。

免許証か、品質か、この2点が、ISOや、IATFと向き合う主な姿勢だろう。
何せ審査費用、維持も安くはない。つまりは、費用を支払う先の審査機関とはサプライヤーだ。監査を受ける側が顧客となる。
TOP managementやQMRから、認証は2の次だ!マネジメントの悪さも含め、本気の監査をしてくれ!
この事前依頼をしなければ、QMSのMであるマネジメントへの不適合は、審査相手の客先には出せない可能性が極めて高い。
マネジメント以外へのメジャー不適合も、多くは出し難いだろう。メジャーを多発させては、対策が期限を超え認証が出来ない。

記憶に残っている審査員は9人。コンサルは5人。その14人で当たりは、5人。つまりは、3割強。

これは個人的な経験からの割合だか、第三者認証で品質を良くするならば、3割の審査員クジ引きと、TOP management とQMRの志の3点セットが必要だ。

市場参入絡みで認証が必要で、併せて品質を追うと”二兎を追う者一兎も得ず”となる可能性が高くなる。だから、監査直前対応の認証実態が、一般的だろう。
経営上、二兎を追う必要がなるならば、万全な計画と長期戦の覚悟が必要だ。されど、サラリーマンには難しい。


つまりは、”品質に短期計画は無し” 
当たり前だが、認識し難い現実だろう。


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