だってそれって私じゃないもん
たまに、モテている自覚がある。
前提として、私は別に顔がいい訳でもなければスタイルがいい訳でもない。
でもって、反社会的な性格を持ち合わせている。反社会的というのは、極度の人間嫌いだったり、人の目を気にしすぎたりすることである。
本来なら、家から一歩も出ずに誰とも話さずに生きていたいのだが、そういうわけにもいかないのでとりあえず外に出る。外に出ると暗いやつはハブられる。そんなしょうもない理由でハブる奴の程度の低さは本当に尺に障るが、とりあえずそういうクソキモい加害者から自身を守るために加害者候補を全員丸呑みにする必要がある。
そして思いついた、偶像の完コピ。世間でもまあまあ愛されるアイドルという存在の仕草や喋りのテンポや表情を完コピしたのだ。するとみるみる可愛がられる。まずは年上男性、年上女性。そしてそのうち年下にまで親しみやすい感じで可愛がられる。人生ナメプなのか??
いや、人生はナメプではない。当たり前だが、アイドルを演じるのは疲れる。自身とは違うからだ。私はそのうち本当の自身を理解した上で放っておいてくれるパートナーが欲しくなった。
そして話は前に戻る。
たまに、モテている自覚がある。しかし、私を好きだと言う人は、きっと私を「積極的で明るくて、たまに毒を吐くけど笑顔が多い、別れの際は気さくに手を振ってくれる子」だと認識しているはずだ。当たり前だ。そういうふうに演っているのだから。
で、その積極的で〜から始まる子を好きになる人はだいたい消極的で人に対して受動的な態度をとる人が多い気がする。
デートをするとなっても、場所を決めてほしいだとか、会話すらもこっち任せだったりだとか、それでも会いたいとか抜かしてくるやつである。
私は貴重な休日を給料も貰えないのによくわからない受動的に私に何か期待している他人の為のサービスに使わなければならないらしい。
嫌すぎる。
私は休みはひとりで寝ていたい。もし、一緒にいたいというのなら信頼関係を築いた上で、安心できるように一緒に眠ってほしい。眠るというのはそのままの意味の眠るである。ちなみに私は家から出たくないので、来たかったら勝手に来て、静かにしていてほしい。勝手に身体を触るのも辞めろ。
しかし、その信頼関係にまで行き着く間もなく人は愛という名のエゴの押しつけをしてくる。ありがた迷惑だね。
自身の作った作品を好きだと言われるのは分かるけれど、私自身を好きだと言われても本当に困ってしまう。だって私自身別に素敵な人ではないし、嘘で飾られた姿しか人には見せていないから。
というか、私が信頼してもいいのかな?となったところで壊れるまで延々に終わらない私の試し行動で心身共にボロボロにされるのがオチだって話だし、試し行動すらされていない人間が好きだとか言っているのでウケます。君に私の何が分かるんだ。とか言っちゃって。
結局、モテてもモテているのは私じゃないから駄目なんです。結局ひとりです。おやすみです。
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