見出し画像

全般は日銀の金融緩和据え置きが下支え、配当利回り妙味の増す銘柄に注目

先週のマーケット振り返り

日銀の金融緩和政策は市場の下支え要因として機能することから、当面日経平均株価は25,661.89円が下値として意識されると思われます。

ただ、今23年3月期業績予想までかなりの部分織り込んだ感があり、個別決算発表でサプライズのあった銘柄が一過性の上げにとどまり、日経平均株価は13週移動平均線が上値を抑えることも想定されるため、注意深く見ておく必要はありそうです。

注目材料は「配当利回り」

金融緩和据え置きで注目したいのが、配当利回りの高い銘柄。【5192】三ツ星ベルトが約2か月ぶりに高値を更新。往年の仕手株とのイメージがありますが、配当性向100%で配当利回り6.65%とまだ利回り妙味が増していることが買い手掛り。13週移動平均線がサポートしていますから、押せば買いのムードが高まりそうです。

配当利回りランキング上位10銘柄は、【9104】商船三井(配当利回り16.44%)、【9101】日本郵船(同16.03%)、【9308】乾汽船(同8.79%)、【9110】NSユナイテッド海運(同8.75%)、【1518】三井松島ホールディングス(同8.07%)、【1662】石油資源開発(同7.26%)、【1820】西松建設(同7.20%)、【9107】川崎汽船(同7.17%)、【2914】日本たばこ産業(同7.14%)、5334日本特殊陶業(同6.73%)。中国の経済活動の正常化で、特に海運株に対しては見直し機運が高まると予想します。

今週の注目テーマと関連株

注目テーマ①:太陽光発電関連

テーマ性のある材料株では、太陽光発電関連の【4237】フジプレアムが昨年来の高値更新と堅調。引き続き注目したい。そのほか同関連銘柄では、太陽光発電配線ユニットを手がける【5816】オーナンバあたりも注目されそうです。

注目テーマ②:原発・LNG関連

そのほか、原発・LNG関連の【1976】明星工業、広島サミット関連(マツダ関連)の【7266】今仙電機製作所は、引き続き注目したい。

●フォロー情報:【1976】明星工業 20日終値812円。連日高値更新と堅調です。原発・LNG関連のテーマ株として、引き続き注目していきます。

●フォロー情報:【7266】今仙電機製作所 20日終値704円。19日に高値更新。21日付の日本経済新聞朝刊では「逆風下で光る回復力 1台利益2倍も底上げ焦点」と7261マツダを取り上げていますから、マツダとの関係が深い銘柄として市場の関心を集める可能性があります。75日移動平均線がサポートしていますから、引き続き中長期で注目していきます。


※当コラムで掲載されている各銘柄についての見解は執筆者自身が取り組む際の考えであり、売買指示等の投資助言ではありません。あくまで投資はご自身の判断と責任に基づいて行っていただくようお願いいたします。

具体的な個別株の助言や売買に関するアドバイスをご希望の方は、是非「株マイスター」をご活用ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?