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意外な「半導体関連」をピックアップ

先週のマーケット振り返り

7月29日の日経平均株価は、27,801.64円-13.84円 (-0.05%) 。週間(7月25日~29日)では、-113.02円(-0.4%)。月間では、+1,408.60円(+5.3%)。

同29日のTOPIXは、1,940.31-8.54(-0.44%) 。週間(7月25日~29日)では、-15.66(-0.8%)。月間では、+69.49(+3.7%)。

インフレ懸念がいったんは後退、目先円安・ドル高が一服。28日発表の4-6月期米実質経済成長率が2四半期連続のマイナスで景気動向に市場の関心が向かっています。

日経平均採用で新高値を取った銘柄は【1802】大林組・【7832】バンダイナムコホールディングスにとどまり、日経平均株価は2万8000円のフシに達しています。

28日には新型コロナウイルスの感染者数が全国で23万3094人と過去最高と。景気に及ぼす影響も懸念され、一喜一憂する展開も想定されますが、指数寄与度の高い【9983】ファーストリテイリングが高値圏で頑強な動きで、米ダウ平均が3連騰していますから、ここから4-6月期決算の発表に対する期待感は高まると見ます。

日経平均株価は決算発表が一巡する8月12日前後まで底堅く推移するか、先週もお伝えしたように、引き続き3月25日高値28,338.81円、6月9日高値28,389.75円を突破するか、注目したいところです。

今週注目の個別株

「半導体関連」では毛色の変わった“食料品株”をウォッチ

注目材料では、日米両政府が量子コンピューターなどに使う「次世代半導体」の量産に向けた共同研究を始めると報じられたこと。世界の半導体輸出額の半分は中華圏と言われており、もし台湾有事となれば半導体不足は加速し、その影響は計り知れない。

【3436】SUMCO、【6857】アドバンテスト、【4063】信越化学工業、【7735】SCREENホールディングス、【8035】東京エレクトロンといった日経平均採用の「半導体関連」については見直されるか見極めるところですが、ちょっと毛色の変わったところで【2802】味の素パソコン用CPU向けの部材でほぼ100%のシェアを占めることが見直されるか注目。

【2802】味の素 日足チャート (チャート引用:TradingView)

「アミノ酸」も半導体関連として注目を集めるか?

そのほか「半導体関連」では、アミノ酸に関わる銘柄にスポットを当てたい。

例えば【4531】有機合成薬品工業。アミノ酸が医薬と半導体向けに伸長。アミノ酸製品であるグリシンの需要が高まっているため、福島県いわき市の常磐工場に約40億円投資して増産体制を構築する。29日午後立会中に発表した4-6月期決算は、営業利益6.5倍の大幅増益着地。半導体関連として市場の関心を集めるか注目したい。

【4531】有機合成薬品工業 日足チャート (チャート引用:TradingView)

富士ソフトは「新型コロナ関連」としても注目

「新型コロナウィルス関連」では、【6188】富士ソフトサービスビューロ。コロナ陽性者(無症状又は軽症者)への初回連絡や経過観察確認のために電話をかける業務を請負っていますが、さらに増加すると思われますので、引き続き3日の第2四半期決算の発表に注目しています。

メタバース関連でも気になる銘柄が

個別では【4772】ストリームメディアコーポレーション「メタバース」の切り口で注目する向きあり、要マークか。

【4772】ストリームメディアコーポレーション 日足チャート (チャート引用:TradingView)

※当コラムでは銘柄の見解を伝えていますが、売買指示等の投資助言ではありません。あくまで投資はご自身の判断と責任に基づいて行っていただくようお願いいたします。

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