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日経平均は13週移動平均線が上値として意識、原発関連等引き続き注目

先週のマーケット振り返り

26日朝発表の2022年10~12月期の米実質国内総生産(GDP)速報値が前期比年率2.9%増と市場予想(2.8%増)を上回ったが、1月31日~2月1日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果もさることながら、10-12月決算の動向を見極めたいとの姿勢もあり、積極的に買い上がる動きは控えられることから、日経平均株価は13週移動平均線が上値として意識されることも想定される。

とは言え、27日は日経寄与度の高いところでは、【4063】信越化学工業が業績予想・配当予想の増額に加え、株式分割を発表したことを好感され急伸。27日大引け後には【6954】ファナックが業績予想の増額と株式分割を発表しており、今後も日経寄与度の高い銘柄の一角が、市場にインパクトを与えるような発表をするとの期待感が高まる。

加えて、政府は27日、新型コロナウイルスの感染症法上の分類を5月8日に「5類」に引き上げると決め、季節性インフルエンザと同じ分類にし、平時の社会経済活動に戻れるような大幅対策緩和に踏み切ると伝わっており、来2024年3月期業績が上向くとの見方が全体相場を下支えし、指数自体が一時的に急騰する場面もありそうです。

今週の注目テーマと関連株

注目テーマ①:原発再稼働関連

注目材料としては、大手電力会社の家庭向け電気料金で、地域差が拡大する。【9501】東京電力ホールディングスなど7社は26日までに3-4割程度の値上げを経済産業省に申請したと伝わったことです。料金の地域間の拡大は原子力発電所の再稼働を促すことになりそうです。業績予想を上方修正した【6356】日本ギア工業が連日高値と堅調なことから、関連銘柄は引き続き要注目と言えます。

注目テーマ②:炭化ケイ素(SiC)半導体関連

また、【5310】東洋炭素が連日高値、【6521】オキサイドが26日に昨年来の高値と買い進まれる等しており、市場の拡大が観測される炭化ケイ素(SiC)半導体関連についても引き続き要注目と言えるでしょう。

注目テーマ③:少子化対策関連

そのほか、【2152】幼児活動研究会が26日に昨年来の高値と買い進まれる等、少子化対策関連がリバウンドしており、長期的なテーマとして、折に触れ関連銘柄に物色の矛先が向かう場面は期待されそうです。


※当コラムで掲載されている各銘柄についての見解は執筆者自身が取り組む際の考えであり、売買指示等の投資助言ではありません。あくまで投資はご自身の判断と責任に基づいて行っていただくようお願いいたします。

具体的な個別株の助言や売買に関するアドバイスをご希望の方は、是非「株マイスター」をご活用ください。


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