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2022年11月 ラオス一人旅 バンビエンからビエンチャンへ(ラオス中国鉄道)

ビエンチャンからバンビエンは高速道路で、と決めていた。

バンビエンからビエンチャンは高速鉄道で、とも決めていた。

中国が7割・ラオスが3割を負担して作った国際新幹線
それがラオス中国鉄道だ。

利用者数に対して立派すぎる駅舎

ラオスが負担する3割に対しても、中国から多額の借入をしているらしい。

高速道路も高速鉄道も、次から次へと借入だ。


不便な新幹線?

広くて綺麗な駅舎!スピードも速い!と話題の新幹線
だけど不便でもある新幹線

2021年12月に開業したばかりの電車の、いったい何が不便なのかというと…

① 鉄道駅の立地

バンビエン駅の立地はそんなに悪くない。

歩くのは無理だけど、中心部から駅までの距離はそう遠くない。

渋滞もなさそう。田舎だしね。

問題はビエンチャン駅よ。

市内中心部から遠すぎる。
空港よりも鉄道駅の方が遠い。

なんでそこに建てた? と言いたくなるよ本当に。


② チケットの購入

最新の新幹線なのに、オンラインでチケットを買えない。

当日の乗車前に駅のカウンターで買おうにも、日本の新幹線の当日券みたいなノリでは買えない。

事前に転売屋が買い占めるので、当日チケットが余っている保証はないからだ。

前日や前々日に買いに行こうにも、駅までのアクセスが微妙なので時間が無駄になる。

また、電車の発着前後以外は駅がクローズするらしいので、行っても中に入れないことが。

ハードル高いよ。


駅以外にも公式販売所があるといえばある。

ビエンチャンセンター内にあるチケットオフィスだ。

市内中心部にあるじゃんやったー!と、喜ぶなかれ。

現金支払いもクレジット決済もできないんだから。

対応しているのは、BCEL ONE PAYというキャッシュレス決済のみ。

BCELというのはラオスの銀行で、そこの口座を持ってないとだめなんだとさ。

旅行ブログ情報なので、直接このチケットオフィスへ向かったわけではないけど。

「すみませーん、現金を渡すので私の分も一緒に買ってくださーい」
 
コミュ力が高ければこんなふうに、並んでる現地人へお願いできるかも。

もちろん私には無理。


なお、今のところラオス中国鉄道の公式ホームページは存在していない。

なので購入以前に、時刻表を確認することからして難しい。

しかも、どういうルートで購入するにしても、結局は紙のチケットになる。

アナログ社会だ。


参考にしたサイト

旅行ブログを読み漁り、やっとのこと時刻表や料金表が載っているサイトを見つけた。

非公式のサイトだが、スケジュールのページを開くと当月の時刻表を確認できる。

めちゃくちゃ助かった。


あと、これも旅行ブログから得た情報。

チケットを用意してくれるらしい業者のサイト

このサイトでチケットを予約したあと、ビエンチャン or ルアンパバーンにあるオフィスに出向いて、紙のチケットを受け取るというシステム。

追加料金を払えば、ビエンチャン or ルアンパバーン内のホテルに届けてくれるサービスもあるっぽい。

しかーし、私がこのサイトを発見したときには、予約できない状態になっていた。

「チケットディレクターがロードアクシデントに遭って〜」というお知らせが!

どっちにしろ、バンビエンにオフィスはないので、ビエンチャン →バンビエンはOKでも、バンビエン →ビエンチャンはNG。


じゃあどうしたか

バンビエンで泊まったホテルのレセプションで聞いた。

そしたら、ホテルの隣にある旅行代理店へ案内された。

バンビエンには山のように旅行代理店がある。
ここもそのうちの一つ。

暇そうなスタッフは、まず金額を教えてくれた。

ファーストクラス:200,000キープ
セカンドクラス:125,000キープ
これがファストトレインの定価

グリーン車と通常車みたいな感じだろう。

電車代に加えて、この店へのコミッションを払う必要がある。
手数料:100,000キープ


「明日14:49発のセカンドクラスのチケットがほしい」
「セカンドクラスが取れなかったら、ファーストクラスでもいい?」
「いいよ」

「あと、第2希望も教えて?」
「どういう意味?」

「僕はこれからチケットを買いに行くから、まだ席があるか今の時点では分からない。
もし14:49のチケットが売り切れていたとき、第2希望の列車に空席があれば、そのチケットを買ってくる」

あー、代理店がチケットを入手する流れもそんな感じなのね。

その日の列車は1日3本しかないのに。
しかもそのうち1本はファストトレインではなく、各駅停車なのに。

まぁ各駅停車といっても停車する駅の数はしれているので、そこまで問題はないけど。

のぞみとひかりくらいの差

とりあえず第2希望を伝えておく。

「夜になったらまたここに来て。そのときにお金を払ってね。
チケットが取れていたらの話だけど。
そのときまでパスポートを預からせて」

了解して、パスポートを預けた。


夜に代理店を訪れると…

「おめでとう。チケットが取れたよ。しかもセカンドクラスだよ」と、紙のチケットをくれた。

やったー、ありがとう!

QRコード式なのにオンライン不可
手渡しオンリーのレシート風チケット

実際に払ったお金は、合計265,000キープ。

 内訳
セカンドクラスチケット:125,000キープ
手数料:100,000キープ
バイク送迎:40,000キープ

バイク送迎とは、バイクの後ろに私を乗せて駅まで送ってくれるというもの。

私がぼっちで、なおかつキャリーケースを持っていないから、バイクの二人乗りが成立した。

トゥクトゥクだと、70,000〜100,000キープぐらいするよと言われた。


気になる当日

バンビエン中心部 →ビエンチャン中心部

14:05 私を乗せたバイクがホテルを出発
14:20 バンビエン駅到着

14:49 列車がバンビエン駅を出発 (定刻通り)
15:45 列車がビエンチャン駅に到着 (定刻通り)

16:00 ミニバンがビエンチャン駅を出発
17:00 ミニバンが市内中心部へ到着

駅舎に入るとき、手荷物検査とパスポートチェックがあった。
時間はかからず。

新幹線は満席だった

定刻通りと書いてみたが、列車の出発は定刻より2分早かった。


ビエンチャン駅に着くとバスが停まっていたけど、英語表記があったのはタイラオス友好橋行きだけだった。

ラオ語これっぽっちも読めねー。

トゥクトゥクの客引きはたくさん

そのへんの人に、ビエンチャン市内行きのバスを聞いてみた。
私の英語は全然通じなかった。

面倒くさくなって、勧誘を受けた乗り合わせのミニバンに乗ってしまった。

あとから調べたら、あの場に市内行きのバスは確かに存在していた。悔しい。

バスは混んでたしミニバンでよかった、と自分を納得させよう。

ミニバン:100,000キープ
乗客が指定した場所まで送ってくれるシステム

夕方のビエンチャン
道はやや混み

鉄道駅から市内まで1時間もかかってしまった。

やっぱビエンチャン駅の立地悪いわぁ。

しかも車が去ってから気付いたけど、着いたよといって放り出されたのは、別のホテルの前だった。

私のホテルはそこから徒歩10分だ。

テキトーだなぁ、おい。


そんなこんなで、ラオス中国鉄道の旅が終わった。

外国の電車が好きなので乗れてよかった。

ただ、タイパや利便性を考えると、ビエンチャン-バンビエン間は高速道路で移動する方がベターだと思う。

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