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年間ベストアルバム2020を振り返る(1) 世界のオススメの音楽媒体を紹介!
どうも。
いやあ、12月の僕にとっては毎年大行事です、年間ベスト・アルバムを出し終わると、ホッとしますね。
おかげさまで今回すごく読まれたみたいで、連日1万PVを超えてたみたいですね。もう、感謝感謝です、
改めて、50位までランクをつけたベスト・アルバムの並び、改めて見てみましょう。
本当に好きなアルバムばかり選んだだけあって、見てるだけで楽しい並びです。これらは本当に人におすすめできる作品ばかりですね。
今回、僕自身で「やってよかった」と思ってるのは邦楽ロックから2枚、Kポップから4枚と、通常の年間ベストと違う選び方をしたことなんですけど、やっぱ、このやり方はいいですね。全体の1〜2割を非英語圏のアルバムで占めるというのは!
これがあることによって多様性が出ることはもちろんなんですが、僕としてはそれ以上に洋楽のアルバムのチョイスにより厳選した感じが生まれて、チョイスが引き締まってみえるんですよね。「より緊張感持って選んだんだぞ」という気にもなって。
おそらく、非英語圏の作品がなければ、たとえばレディ・ガガとかグライムス、Jハス、ビフィ・クライロあたりが入ったような気がするんですけど、やっぱりそこまで思いつくままに広げるのではなく、ふるいにかけてより好きなものを選ぶことにした方が作品に対しての思い入れが上がります。
できたら来年以降もこのパターン、続けたいですね。6〜10枚くらいでいいと思うんですけどね。
あと、年間ベストを振り返っているうちに、言いたいことが3つくらい出てきているので、シリーズものの投稿にしたいと思っています。
第1回めのテーマは
世界のオススメの音楽媒体を紹介!
これで行きたいと思います。
年間ベストアルバムという企画は、世界中の音楽メディアで紹介されます。それは普段、こんな風にまとめられています。
これが「Album Of The Year」というレビュー総合サイトの、今年の年間ベストを集計したものですね。例年、130くらいの年間ベスト集めてるんですけど、現時点で95媒体くらい集めた結果でのトップ50、発表してますね。僕の今年の年間ベストと30枚くらいかぶってます。ここはなにも年間ベストだけを紹介してるだけではなく、毎週の注目盤のレビューの評価も紹介してます。僕の年間ベストがここの年間ベスト集計とすごくかぶってるのはそれを真似てるのではなく、ここで毎週、どんなものが出るかをリリース前からチェックしているからです。
ただ、これ、アメリカのサイトなのでイギリスものが弱いんですよね。
それを補充するために
UKロック好きの方には、こっちのAny Decent Musicの方がおすすめです。ここもレヴュー総合サイトなんですが、主にイギリス、アイルランドの媒体の評価なので、優先されるものがおのずと違ってます。AOTYと見比べたら結構違ってて、面白いですよ。
でも、これだけでも不十分なんです。なぜなら
「世間の評価はそうでもなくても、自分の評価は違う!」
そういうときの対処が、レビュー総合サイトではしにくいからです。
なので、レヴュー総合サイトではなく単体の媒体、自分の好みに合い、意見を参考にしたいサイト、これを逐一見て信用することも僕はやってます。
そこで、僕が参考にしている音楽サイトをここで3つ紹介しましょう。
まず、その中にピッチフォーク・メディアが含まれていないことを言っておきましょう。
前から僕の文章読んでる人なら、僕がいかにピッチフォークが嫌いか、ということをご存知の人も少なくないような気がするんですが(笑)、全く見ないわけではなく、BEST NEW MUSICのアルバムにチェック入れたり、自分の好きな作品のレビューの得点がいくつだったかを確認するときだけ見るんですけど、あとは基本、見てません。
なぜ僕がピッチフォークが嫌いなのかというと
1.ロックの趣味がとにかく地味すぎる
2.エスタブリッシュされたロックがとにかく嫌い
3.露骨なUKロック差別をする
この3点なんですよね。
まず、理由は1に集約されるんですけどね。このサイトって、昔から根本趣味がロウファイかミニマル・エレクトロです。他の媒体よりもそれが露骨に濃厚です。だからなのか、ロックらしいロックが体質的にダメっぽいんですよね。あと、着飾らないファッションのダサいバンドも多くて。そういう感じなの知ってたから、「ここがロックの主導権握ると、ロック死ぬよ」って2000sの終わり頃から言ってたんですけど、その通りになったでしょ(笑)。華がなさすぎて泣けるんですよ。そのあとここも黒人スタッフ増やしてR&B/ヒップホップで当てたみたいな感じになってますけど、ロックの地盤沈下招いたことへのカモフラージュくらいにしか僕は思ってないです。
だからなのか、フェスで人気あるギター・ロックとか、それがUKのメディアで評判いいものまで低得点つけますからね、ここ。そんなことして、ロックに未来なんてあるわけないじゃないですか。ストロークスの今回の新作につけた点数とか、ありえないレベルでひどかったですしね。
そんなわけでピッチフォークは見ません。
僕が今、習慣的にある時期から多分一番見てるのは
この「コンセクエンス・オブ・サウンド」ですね。一般的な呼称はCOSです。SNSのフォロワー数から判断するに、ここがピッチに続いて業界2位の規模だと思います。
ここが良いのは、ロックの趣味に変な癖がないことですね。あんまり奇をてらった重箱の隅突いたようなところがないし、トラディショナルなロックっぽいロックをちゃんと評価しますからね。あと、他の媒体よりメタル強いんで、情報源として助かってます(笑)。僕みたいな非メタル者からすると、「ここが扱ってるということは大事ってことだ」と思えますから。あと、ヒップホップもちゃんと扱う上に、これが一番大事なんですが、K-Popの重要リリース、外さないんですよ、ここ!ピッチはやったところでバンタンとブルピン止まりですが、ここNCTとかモンスタXみたいなとこまで拾いますからね。BTSの「Map Of The Soul 7」もピッチが10点満点で6.3点だったところが、ここだとABC評価のB+でしたしね。そういうとこで信用してます。ここもたまに「えっ!?」ってレビューはしますけど、そういうときは受け流してます(笑)。
あとCOS、映画やドラマの情報とレヴューのサイトでもあるので、エンタメ全体に興味のある人におすすめです。
それから、もうひとつアメリカのサイトで
このUPROXXも好きですね。ここもCOS同様、音楽だけに特化しただけではないエンタメ総合サイトなんですけどね。だから情報そのものはジェネラルで、音楽もいろんなもの扱います。
ただ、そういうサイトの中ではR&B/ヒップホップの情報が充実してます。音楽のとこだけ見たらヒップホップ専門誌かってくらい話題が独占されているんですけど、専門誌よりはアーティストを質で選んでいるのがわかりやすいチョイスになってるのが良いです。ヒップホップ・サイトもたまに見ますけど、そっちだと質関係なしに誰でも紹介するので、そこまでヒップホップの情報が欲しいわけじゃないロックファンとしては接しやすいですね。そのあたりの感覚は、ここの年間ベスト読むとインディ・ロックも普通に混ざってるのでよくわかります。
では、最後はイギリスのサイトなんですけど、今なら断然ここですね。
ロンドンに拠点を置くサイトですけど、The Line Of Best Fit。ここがレヴュー・サイトなら、今、一番面白いんじゃないかと思います。
ここはノリとして「イギリスのピッチフォーク」ですね。トレンドの指し示し方はピッチに似てるんですけど、イギリスのメディアなのでピッチみたいな変なUK嫌悪はもちろんないし(笑)、公平な立場で良い音楽紹介してくれるところですね。あと、ニューカマー情報が早いんです、ここ。ニュースの欄の新曲公開でそのセンスがわかるんですけど、情報が多すぎず、良い曲を教えてくれるので役立ってます。あと、ここのレヴューで高得点なのが僕的には一番しっくりきますね。ハズレに思ったことがほとんどないので。あと、ここもKポップの食いつき、良いですね。
あと、本当はイギリスのメディアでもうひとつ紹介したい雑誌(サイト)があるんですけど、これは、この次にする次回ネタにとっておきます。お楽しみに。
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