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グローバル・ベストアルバム・プレイリスト(9)オーストラリアの100枚

どうも。

グローバル・ベストアルバム・プレイリスト、この企画も残すところはあと2回ですね。ラス2はこの国行きましょう。オーストラリア!

ここは名盤多くてまとめるの大変でした。世界的に有名なものも少なくないし、幸いにしてこの国の場合はオールタイム・ベストの企画は結構あったりするので、それをデータ化してうまくまとめて発表することができました。

こんな感じです!

Shout/Johnny O'Keefe (1960)
It Aint Necessarily So But It Is/Normie Rowe (1965)
The Missing Links/The Missing Links (1965)
The Master's Apprentice/The Master's Apprentice (1966)
Come The Day/The Seekers (1966)
Friday On My Mind/The Easybeats (1967)
Bee Gees' 1st/Bee Gees (1967)
Daddy Who? Daddy Cool/Daddy Cool (1970)
Live! At Sunbury/Billy Thorpre & The Aztecs (1972)
Toward The Blues/Chain (1973)

オーストラリアはさすがに英語圏の国です。この国のエルヴィスにあたる存在というのがしっかりいます。それがジョニー・オキーフ。50年代後半から60年代初頭まで圧倒的な人気を誇ったようです。彼はザ・フーがカバーしたことでもおなじみのジョニー・キッド&ザ・パイレーツの「Shaking All Over」をカバーしたり、のちにイギー・ポップのカバーで知られる「Real Wild Child」、これはバディ・ホリーのクリケッツだったかな、これもいち早くカバーしてます。すごい歌ってる曲にガレージ・ロックテイストがあるのが光ってます。この国らしいです。

あとブリティッシュ・ビートへの反応も早かった。ちゃんと遅れずに反応した上に、クオリティもすごく高くて。リアルタイム反応できてシーンが盛り上がった国にスウェーデンとかオランダとかありますけど、それよりもレベル上ですね。それを引っ張ったのがイージービーツですね。ここのギタリスト、写真の一番左ですけど、ジョージ・ヤングと言って、AC/DCのアンガスとマルコムのお兄さんです。このバンドにもう一人、ハリー・ヴァンダという人がいまして、このヴァンダ&ヤングがある時期までのAC/DCのプロデュースを担当したりもしています。

この他にも、ミッシング・リンクスとかマスターズ・アプレンティスとか、いいバンド多いんですよ。悲しいかな、ここではその中の屈指の良質バンド、ザ・ラヴド・ワンズがサブスクになってないので入れられなかったんですけどね。インエクセスがカバーしていることでも一部知られているバンドです。

あと、活動拠点自体はすぐにイギリスになっちゃうんですけど、ビー・ジーズも元々はオーストラリア第3の都市のブリスベーンのバンド。初期はこんな風にサイケポップのバンド編成でした。あと、おしゃれイギリス映好きには一部知られている映画「ジョージー・ガール」の主題歌歌ったフォークロックのシーカーズもオーストラリアなんですよね。

あと、70年代に入る頃になると、ブギー・ロック調のバンドがなんか人気あるんですよね、この国。「化粧しない系のグラムロック」、イギリスにもありましたけど、そのノリに近いです。あと、あまりくどくないタイプのブルース・ロックですね。このダディ・クールとかが、そういう感じですけど、こう言うノリが綿々とAC/DCにつながっていくわけです。ちなみにこの流れはオーストラリアでは「オージー・パブロック」と呼ばれてもいます。


The Dingoes/The Dingoes (1974)
Hard Road/Stevie Wright (1974)
T.N.T./AC/DC (1975)
Russell Morris/Russell Morris (1977)
Goodbye Tiger/Richard Clapton (1977)
Let There Be Rock/AC/DC (1977)
Radios Appear/Radio Birdman (1977)
(I'm) Stranded/The Saints (1977)
Prehistotic Sounds/The Saints (1978)

Nice Boys/Rose Tattoo (1978)

この時期に大事なのはやはりAC/DCです。1975年にオーストラリアでデビューした彼らはオーストラリア版の「High Voltage」、そして「T.N.T.」の2枚のアルバムを出し、この翌76年にインタ=ナショナル版の「High Voltage」で世界デビューするんですけど、このオーストラリア版の1枚を聴き比べたらわかると思うんですけど、凄まじい覚醒があったのは後者からです。この後者の方に「T.N.T.」「The Jack」「Live Wire」「Its A Long Way To The Top」そしてなんと「High Voltage」と言った楽曲、これらが全て後者の方に収録されています。このまま「T.N.T.」名義でアルバム出せばよかったとよく思っています。これはAC/DCも3本指に入る名盤です。

あと、サウンド的にはAC/DCのデビュー直前にイーッジービーツのヴォーカリストだったスティーヴィー・ライトのソロ作が出てるんですけど、これがAC/DCのまるでテストみたいなアルバムなんですよね。なんかこの辺りにもオーストラリアのロックシーンの流れを感じます。

この時代、初めの方はAC/DCだったりラッセル・モリス、リチャード・クラプトンなど、ソウルフルなロックシンガーが目立ったりもしてるんですけど、後半はいち早く反応したパンクロックのシーンですね。

その中で代表的存在となったのはザ・セインツです。彼らのアルバムをここで2枚入れてます。セインツは国際的なパンクのコンピでもよく収録されているバンドだっったりもして、僕も90年代にその流れで知りました。あと、レディオ・バードマンもこの時期の代表的なオージー・パンクのバンドだし、ローズ・タトゥーの「Nice Boys」という曲は、かのガンズ&ローゼズが「GNR Lies」でライブ・カバーしたことでも知られている曲です。この作業過程で初めて原曲聞きました。


Don't Throw Stones/The Sports (1979)
Highway To Hell/AC/DC (1979)
Back In Black/AC/DC (1980)
The Boys Light Up/Australian Crawl (1980)
East/Cold Chisel (1980)
Icehouse/Flowers (1980)
X-Aspirations/X (1980)
True Colours/Split Enz (1980)
Sunnyboys/Sunnyboys (1981)
Cats & Dogs/Mental As Anything (1981)

この時代はやはり、オーストラリア史上最大のヒットさくが生まれたことですね。これもやはりAC/DC。しかもリードシンガー、ボン・スコットが急死して窮地に追い込まれていたところからの大逆転ヒットでしたからね。オーストラリアの2つのメインのオールタイムでも「Back In Black」は、片方で1位、もう片方で2位。オーストラリア最大の名盤として地元では愛されています。

ただ、この時代はオーストラリアのバンドシーンが一斉開花する時代なんですよ。AC/DCと同じくオージー・パブロックの一環としてデビューしたバンドでその次に大きくなったのがコールド・チゼル。彼らも国内ではベスト盤が未だにチャート上でベストセラーを記録し続けているくらいおなじみの存在です。これには解散後にソロで成功したヴォーカリスト、ジミー・バーンズの影響があります。

あと、海を隔てた隣国ニュージーランドからはスプリット・エンズが出てきます。彼らも後期アート系グラムから発展した感じのニュー・ウェイヴバンドですね。その感じでスパークスにちょっとバンドの佇まいが似ています。彼らは血筋の問題もあり、クラウデッド・ハウスにもつながっていきます。

あと徐々にニュー・ウェイヴの影響が濃くなる時期でもあります。写真のオーストラリアン・クロール、メンタル・アズ・エニシング、のちにヒット作の名前からアイスハウスに改名することになるフラワーズ。こうしたバンドたちがブームで台頭してくることになります。

Quasimode's Dream/The Reels (1981)
Business As Usual/Men At Work (1981)
Circus Animals/Cold Chisel (1982)
10,9,8,7,6,5,4,3,2,1/Midnight Oil (1982)
Desperate/Divinyls (1983)
The Pleasure Of Your Company/The Models (1983)
Before Hollywood/The Go-Betweens (1983)
The Swing/INXS (1984)
Stoneage Romeos/Hoodoo Gurus (1984)
Mars Needs Guitars/Hoodoo Gurus (1985)

ここはまずはやはりメン・アット・ワークですよね。アルバムそのものは1981年ということになってますけど、これがMTVを経由してアメリカでブレイクしたのは1982年の終わりから83年の初めのこと。全米で15週
連続で1位になったんですからね。よく覚えてますよ。中学1年でしたけど。ワクワクしましたね。オーストラリアから突然知らないバンドが出てきて
全世界的にブレイクしたわけですから。

で、この当時にですね。実はかのベストヒットUSAでオーストラリア特集が組まれたことあったんですよ。それで驚くことに、ここで名前が挙がっているようなバンドのこと、一夜にして覚えたんですよね。ミッドナイト・オイルも、ディヴァイナルズも、上の段で出てくるメンタル・アズ・エニシングもオーストラリアン・クロールも。一気にMVがかかってね。今考えても10代の集中力ってすごいなと思うんですけど、それくらいあの特集はかなり貴重だったと今のして思いますね。で、その中のネクストブレイク候補最右翼でやはりインエクセスが押されてね。だからエイティーズにオーストラリアのシーンが強かったことはうっすらとではあるんですけど、一応リアルタイム体験。最近になってようやく実態を伴って理解できてるところですね。

そしてここで2枚出てくるフードゥー・グールーズに関しては、その時の特集じゃなくて、アメリカのニュー・ウェイヴのッコンピで知りましたね。当時、アメリカでも結構売り出そうとしていたみたいで。結果は残念ながら出てはいないんですけど、しかしこうやってオーストラリアではレジェンドになっているわけです。

For The Working Class Man/Jimmy Barnes (1985)
Listen Like Thieves/INXS (1985)
Whispering Jack/John Farnham (1986)
Gossip/Paul Kelly (1986)
Born Sunday Devotion/The Triffids (1986)
Human Frailty/Hunters & Collectors (1986)
Crowded House/Crowded House (1986)
Diesel & Dust/Midnight Oil (1987)
Man Of Colours/Icehouse (1987)
Kick/INXS (1987)

なんといってもインエクセスですね。80年代半ばから末までに関してオーストラリア最大のバンドといえば彼らのことでしたから。ニュー・ウェイヴのバンドのMTVによる全世界ブレイクというのは1985年でパタリと終わってしまっって、それ以降はメタルとヒップホップに一般人気が取って代わられるんですけど、そんな中でインエクセスはソウルフルなシンセポップ的なところから一気にダイナミックなロックンロールになって一皮向けるんですよね。そういう脱皮ができたバンドって他にU2くらいでしたけど、U2とインエクセスはアイルランドとオーストラリアという、主流じゃない国から出てきたもの同士というシンパシーがあったからなのか仲が良く、ライバルとして語られていたものでもありました。

あと、この時もなぜかオーストラリアの状況って耳には入って
きてまして、元コールド・チゼルのジミー・バーンズのソロ、そして
リトル・リバー・バンドのヴォーカリストだったジョン・ファーナムがバカ売れしてる話も入ってきてたんですよね。

あと、アメリカでもヒット多かったんですよね。クラウデッド・ハウスの「Dont Dream Its Over」は全米シングル・チャートの2位まで行きましたからね。このバンドはメルボルンなんですけど、中心人物のニール・フィンは元がニュージーランド出身で、彼の兄さんのティムがスプリット・エンズを率いていたことも注目されました。あと、ミッドナイト・オイルもアイスハウスもシングルで全米トップ40入ってたんですよね。そう考えたらオーストラリア勢、ものすごく活気あったんですよね。

Tender Prey/Nick Cave & The Bad Seeds (1988)
Starfish/The Church (1988)
16 Lovers Lane/The Go Betweens (1988)
LoveBUZZ/The Hummingbirds (1989)
Divinyls/Divinyls (1991)
Lovetown/Stephen Cummings (1991)
Doughboy Follow/Died Pretty (1991)
Woodface/Crowded House (1991)
Baby Animals/Baby Animals (1992)
The Honeymoon Is Over/The Cruel Sea (1993)

80年代の末頃のオーストラリアはなぜかイギリスと似たようなシーンを辿ります。イギリスにスミス、キュアー、デペッシュ・モード、ニュー・オーダーのダーク四天王がいたならオーストラリアにはニック・ケイヴ&ザ・バッドシーズ。ケイヴもカリスマになりますけど、90sまでは知る人ぞ知る感じでした。それが今や、、イギリスの四天王より新作の売り上げいいくらい、フェスにもヘッドライナーに迎え入れられるほどの大物になってます。世の中わからないものです。

あと、ゴスのザ・チャーチとかネオアコのゴー・ビトゥイーンズとか、この辺りのシーンもイギリスっぽいんですよね。渋いいいバンドは出るんだけど、華やかなバンドがいないというか。そして、この辺りからオーストラリアは決定的なスターがいないまま90年代前半を過ごしてしまいます。女性フロントのバンドのベイビー・アニマルズ、日本でも売り出された記憶があるんですけどね。あと、女性フロントといえば、ディヴァイナルズが91年に遅ればせながら「I Touch Myself」の世界的ヒットを出しましたね。

Hi Fi Way/You Am I (1995)
Hourly Daily/You Am I (1996)
The Boatman's Call/Nick Cave & The Bad Seeds (1997)
Frogstomp/Silverchair (1997)
Savage Garden/Savage Garden (1997)
Unit/Regurgitator (1997)
Ocean Songs/Dirty Three (1998)
The Living End/The Living End (1999)
Neon Ballroom/Silverchair (1999)
Since I Left You/The Avalanchees (2000)

90年代の後半に入って、このYou Am I、彼らが停滞していたオーストラリアのシーンに再び陽をつけたと言われています。僕、2000年代に何組かオーストラリアのバンドにインタビューした時に彼らのそうした功績が語られたの何回か聞いてます。日本にもオアシスの98年の武道館のライブの前座で来てるんですよね。

で、確かに彼らを機にオーストラリアのニューカマーが盛り上がってきたのは事実でリガージテーターとかリヴィング・エンドも英米の実績ないままに日本で売っても反応よかったですからね。

そして英米ブレイクもあった頃でして

グランジブームに乗ってシルヴァーチェアーが10代で出てセンセーション巻き起す頃ですよ。アメリカでも本当に売れました。僕、最初、便乗アイドルなのかと思ってうがった見方してたんですよね。そしたら3枚目の「Neon Ballroom」の頃にはサイケデリック感覚とバラードとヘヴィ・グルーヴを巧みに操る他にない唯一無二のバンドになっていったからびっくりしましたよ。彼らのアルバムもオールタイムのベストアルバム企画で必ず複数が上位に入ってきますからね。フロントマンのダニエル・ジョンズは病気もあって隠遁してるんですけど、ソロ出せば未だに1位とる人ですからね。

あと、このころ、世界的ヒットも出てますね。サヴェージ・ガーデンはこの時代のワム!みたいというか、ルックスも相まってオルタナ・アイドルでしたね。それからクラブ界隈ではアヴァランチーズのマジカルなサンプリング・サウンドがカリスマ的な人気でしたね。この流れは21世紀につながっていきます。


Odyssey Number Five/Powderfinger (2000)
Fever/Kylie Minogue (2001)
Barricades & Brickwalls/Kasey Chambers (2001)
Echolalia/Something For Kate (2001)
Diorama/Silverchair (2001)
Highly Evolved/The Vines (2002)
Get Born/Jet (2003)
The Sound Of White/Missy Higgins (2004)
Awake Is The New Sleep/Ben Lee (2005)
Tea & Sympathy/Bernard Fanning (2005)

まずはやっぱりカイリーですよね。カイリーってすぐにイギリス渡って成功しちゃったもんだから、イギリスのユーロビート・プリンセスみたいな見方をされてましたけど、オージーです。彼女はそのユーロビートの時代よりも、いったん低迷してカムバックしたこの辺りからが音楽にも美貌にも磨きがかかりましたよね。今日でもまだ進化中。すごいです。

ここまで女性ってすごく少ないんですけど、この時代になってようやく国内のみに限った売れ方ではありますが、ケイシー・チェンバースやミッシー・ヒギンズなどの女性シンガーソングライターが売れるようになってきます。

あと、この時代のバンドはオージー限定か、インターナショナル・ブレイクかのどっちかです。前者にはパウダーフィンガーという、国内だけでやたらバカ売れしたギターバンドとかサムシング・フォー・毛糸などがいました。

その一方で

やはりヴァインズやジェットですよね。ともにロックンロール・リバイバルの波に乗ってイギリスでもアメリカでも、そして日本でもかなり人気で聞かれました。前者は「Get Free」、後者は「Are You Gonna Be My Girl」。今でも巷で耳にする00sロックンロールの代表的アンセム。両者ともこの栄光が続かなかったのが残念ですけど、瞬時の輝きは立派でしたよ。


Gurrumul/Gurrumul (2008)
Walking On A Dream/Empire Of The Sun (2008)
Flying Colours/Bliss N Eso (2008)
Apocalypao/The Presets (2008)
As Day Follows Night/Sarah Blasko (2009)
InnerSpeaker/Tame Impala (2010)
Making Mirrors/Gotye (2011)
Push The Sky Away/Nick Cave & The Bad Seeds (2013)
Pure Heroine/Lorde (2013)
1000 Forms Of Fear/Sia (2014)

ここは最初の方はちょっと地味ですね。ただグルムルという人はすごく意味があって、この国で差別されてた先住民アボリジニーのシンガーソングライター。このことはオーストラリア的にはすごく大事です。

あと、クラブ・サウンドがだいぶ影響力持つようになりましたよね。エンパイア・オブ・ザ・サンとかプリセッツとか。選んでないですけどカット・コピーもそうですね。それからブリス・ン・エソはこの国ではまだ珍しいヒップホップ・アクトですね。

ただ10年代入るとヒット、国際ヒット多いですよ。

何と言っても2013年のLorde登場の衝撃ですよね。ニューッジーランドから突如出てきて17歳。しかも先進的な音楽的才能。地球には凄い奴がとちゅ全表れるものだと、僕も興奮しましたね。その後のセカンドも大絶賛だっったんですが、その後にビリー・アイリッシュ出てきて彼女自身のサードがこけちゃったもんだからなんか今、一時的に調子落としてますけど、いつでも復調できるだけの力はあると僕は信じています。

あと同じ頃にゴティエが「Somebody That I Used To Know」を全米1位のヒットにしたり、Siaが圧倒的な歌唱力で注目されて「Chandelier」を始めとして世界的なヒットを連発させましたね。

Sometimes I Sit And Think, And Sometimes I Just Sit/Courtney Barnett (2015)
Currents/Tame Impala (2015)
Skin/Flume (2016)
Go Farther In Lightness/Gang Of Youths (2017)
Notion/Tash Sultana (2017)
Mood Variant/Haiatus Kaiyote (2021)
Smiling With No Teeth/Genesis Owusu (2021)
Expert In A Dying Field/The Beths (2022)
Drummer/G Flip (2023)
Something To Give Each Other/Troye Sivan (2023)

やはり最後はテイム・インパーラですよね。今日の世界のロックのほぼ頂点に近い存在です。メロディはシティ・ポップに通じる洗練された感じなのに、サウンド、そしてライブはサイケデリックかつエレクトロ。こうしたマジカルでポップな感覚がZ世代キッズにもウケてます。ヒップホップやセレブとの共演も多いのが特色ですよね。

あと、そんなにワールドワイドなわけではないけど逸材は相変わらず多いですよね。ギャング・オブ・ユースは過ぎれたスタジアム向きのインディ・ロックバンドだし、ハイエイタス・カイヨーテも唯一無二のオルタナティヴ・ソウル・バンドだし、タッシュ・サルターナはスタジオ盤に課題は残しますが歴史に残りそうなくらい卓越した女性ギタリストだし。最近だと歌える女性ドラマーのGフリップ、そして国際的にも人気のLGBT超美形アイコンのトロイ・シヴァン。やはり層は厚いですよね。

今回のプレイリストはこちらになります。

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