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連載 Spotifyグローバル・チャート攻略法(1) 実は200位内には定番アーティストの古い曲が多い

どうも。

きょうから、ちょっと連載を始めます。

世界のチャートをチェックするようになってかなりの時間がたちます。僕の場合は1981年の夏くらいにビルボードの存在を知って、毎週欠かさずチェックを始めるようになったのは82年の9月から。だから40年くらいになるわけなんですけど、もう最近頼りにするのはもっぱら

Spotifyグローバル・チャート!


もう、これが圧倒的ですね。

これ、なにがいいかって、世界中のチャートの総合を、週じゃなくて日単位で見ることができることですね。しかも200位まで可能なんですよ!

 で、これ、チェック始めるでしょ?そうしたらですね、ビルボードのチャートなんて遅い上に、世界の流れから遅れてるのがまるわかりなんですよ。もう、これがわかってからは、ビルボードのチャートも参考程度にしか考えなくなったというか。まだ、ネタとしては使えるので無視はしませんけど、でも、魅力がかなり薄くなったことはたしかです。

なので、僕としてはオススメなのですが、しかし、こんな声もあるでしょう。「200位までチェックするのは大変そうだな」と。

そこでですね。

パターンさえ、いったんつかむと、実はそんなに難しくない!

そのことを伝えたいがために連載をはじめます。題して、Spotifyグローバル・チャート攻略法!

その第1回目は

200位以内には、実は定番アーティストの古い曲が多い!

このことに迫りたいと思います。

グローバル・チャート、面白いのは必ずしも最近の曲ばかり入っているわけじゃないんですよね。結構、定番で長く聴かれ続けてるような曲もかなりの割合で実は入っています。これは、世の中の人たちが必ずしも新しい曲ばかり聴いているわけではないことを証明しています。

では、その、ちょっと古い曲を最もランクインさせているアーティストは誰か、といいますと

ウィーケンド!

実は「一番入ってるアーティスト」では厳密にはなくて、「ちょっと古い曲が一番入ってるアーティスト」が彼です。ここは連載の三回目に詳しく説明します。

10/11のチャートで見るとですね、彼の曲で一番高いのが「Die For You」、これ「Star Boy」(2016)に入ってた曲ですけど、これの25位を筆頭に「Blinding Light」「I Was Never There」「Star Boy」「Call Out My Name」「Save Your Tears」「The Hills」「Star Girl Interlude」と、なんと8曲も入ってるんです!それなのに最新アルバムの曲がなぜかゼロでもあるんですよね。

 なんでこんなに入るのかといえばですね、彼、tik tokとの相性が抜群なんですよね。世界で1、2位争うレベルなんじゃないかと思います。ここにあげた曲は、tik tok内で曲を元に作られた動画が多い曲でもあります。

コールドプレイとイマジン・ドラゴンズもめちゃくちゃ強い!

この2組はだいたい5曲が入ってます!コールドプレイなら「Yellow」の69位を筆頭に、「Viva La Vida」「My Universe」「Something Just Like This」「Sparks」と、新旧バランスよく入ってます。イマドラの場合は「Bones」の31位を筆頭に「Enemy」「Believer」「Demons」、別のタイミングでもう1曲見た気がします。今、一般的に「ロック」と世間が思ってるアーティストでは、2強なんじゃないですかね。

 ただ、今、その2つを脅かす感じで台頭中なのがですね

なんと、アークティック・モンキーズなんですよ!

しかも順位が高いんですよ。一番高いのが「I Wanna Be Yours」の30位、「505」の43位、「Do I Wanna Know」の99位、「Why Dyou Call Me When You Are High」の123位の計4曲。1曲が2007年の「Worst Favorite Nightmare」、3曲が2013年の「AM」。もうすぐ新作出るのに、新曲よりガンガンに売れてるんですよね。

 しかもこれ、今年からの現象のようなんですよね。一体、なにがあったのか。

それから、この人も強い。

          エミネム!

この人もなにげに多いんです。一番高いのは「Without Me」の101位なんですけど「The Real Slim Shady」「Lose Yourself」「Superman」「Till I Collapse」の5曲!全部2002年までの曲ですけどね。


あと、このほかにもエド・シーランが常時3〜4曲、オリヴィア・ロドリゴ4曲、テイラー・スウィフト3曲、ドージャ・キャット3曲、ポスト・マローン3曲、ハリー・スタイルズ3曲、ブルーノ・マーズ2曲、デュア・リパ3曲、ビリー・アイリッシュ2曲、カニエ・ウェスト2曲、エルトン・ジョン2曲・・・という感じでしょうか。

 このあたりだけで50曲くらい、実はチャートの4分の1占めてるんですよね!このパターン

意外なのは、そこにアメリカのヒップホップが少ないんですよね。あのドレイクも直近で2曲しかないし、ケンドリックも1曲、Jコールも前からずっと入ってるのが1曲。あと最近の曲、ないですしね。

 全米チャートなれてると、ちょっと意外な気、しません?意外とロック聴く人に入りやすい感じがするというかね。

あと、80sから00sの特大ヒット曲のエントリーも多いんですよ。このあたりですね。

なんと、このあたりの曲は、10/11のチャートの200位以内に入っています!

 こういうパターンをある程度覚えておけば、グローバル・チャート、入りやすいと思います。

 連載1回目はここまで。2回目は「突然発見され流行る、見過ごされてきたロック」についてやりましょう!











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