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グラストでも女性アーティストたちが一斉抗議! 波紋大きすぎるアメリカ最高裁の中絶合憲撤回

どうも。

まさに現在、イギリスでは同国で最大のグラストンベリー・フェスティバルの開催真っ只中。やっぱり、グラスととなると、イギリスの国民、みんな喜ぶものなんです

が!

その気分に水を差すことがアメリカで起きてしまいました。それは

24日、アメリカの最高裁が、同国での中絶を合憲にしてきた判例、1973年の「ローVSウェイド裁判」での判断を逆転させてしまったのです。この判例によって、その後の50年、アメリカでは中絶を行うことの合法性が認められてきたのですが、憲法がそれを保証できなくなってしまったわけです。これにより、州法で中絶を禁止にできてしまう保守的な州が出てくるわけです。僕が聞いた話では13州、5月にこの噂が出た時には20州くらいという話もあったくらい、アメリカでは根の深い問題です。

 だって、イメージとして、「先進的な法律」というのは自由の国アメリカが率先して切り開いてきたイメージ、あったんですよ。ここから各国で中絶の自由、権利が認められてきたわけで。

 保守派の人は「どんな形でうまれようがそれは命。すべて尊重されなければならない」と「プロ・ライフ」を主張するのですが、そうなった場合に非常に問題になるのは、「その胎児がレイプでできた子供の場合」「生むことによって妊婦の生死に関わる場合」「胎児に脳を持つ見込みがない際」などなんですよね。ブラジルの場合は、この場合に中絶が妊娠13週までは合法とされているわけなんですが、それでも問題がありまして。

これ、まさに、アメリカ最高裁の判決の直前にブラジルで国中で話題になった件なんですが、ブラジル南部の白人の多い州で、レイプされた11歳の女の子の中絶を「気づいたときに13週を超えてた」と言う理由で女性の判事が中絶を認めない判断をしたんですね。この写真の人ですけど。そうしたら世論が大騒ぎになりまして。この判事、女の子に対して「もう少し我慢できないの?」「養子に出せば喜ぶ夫婦は多いのよ」「(レイプした)彼は養子に出すのはオッケーしてる?」などと言ったことまで知られて、この人、国中の敵になりました。結局、少女は中絶ができました。

・・・などということも、いざ、中絶が合憲とされないなら、押し切られてしまうわけです。

 信じられないかもしれませんが、ブラジルなんて14歳で妊娠した子供が毎年1万人くらいいる統計もあるんですよ。ブラジルでそれだから、他のもっと経済力のない国なんてもっとひどいことも考えられます。アメリカはそれに比べるとましかもしれませんが、あの国だって

こんな記事も出てるくらいです。そのような性犯罪大国で中絶が認められないなんてことになったら、レイプ犯が父親の、生を授かった子でさえありがたくないような不幸なケースがたくさん生まれるわけですよね。

 しかも、半世紀にもわたって憲法で保証され「常識」とされてきたことが

トランプ政権時代に最高裁判事で保守派が多数決で有利な数になったから、その隙を利用して、国民の大多数の声なんて無視して強硬に判断したわけでしょ。しかも、アメリカの最高裁の場合、日本みたいに70歳定年のところを60代後半で就任するみたいなシステムじゃなく、比較的若い時期から死ぬまで、もしくは高齢で引退するまで任期が続くから判断変えるの難しいんですよ。

 ブラジルの場合なんかは逆で、ここで何度も批判させてもらってるクソ大統領が暴走しても、ヤツの選んだ判事は11人中2人しかいないので、最高裁が暴走を止めてるんです。そのおかげで致命的にヤバイ国になることが避けられているんですけど、アメリカはトランプが最高裁を操るのに不運にも成功してしまったから、極右の暴走を最高裁が後押しすることが可能になっています。非常に恐ろしいことです。

 こういう状況になってしまったがために、グラストでもアメリカの女性アーティストたちがこぞって抗議の声をあげています!

まずフィービー・ブリッジャーズが「Fuck Spreme Court(くだばれ最高裁!)」と会場で唱えさせました。

ビリー・アイリッシュは「今日は本当に本当に暗い日。考えたくもない」と言って絶望してました。

メガン・ザ・スタリオンはオーディエンスに「My body my choice」のコール&レスポンスをさせ

そしてオリヴィア・ロドリゴはリリー・アレンをゲストに迎え、最高裁の判断に関して、「これで何人もの女の子が苦しむことになる」と訴え、もう、リリーがいることで会場が何歌うかも察して、最高裁にこれを捧げると言って「Fuck You」を歌いました。

・・と、本当にみんな怒り心頭だったわけです。

このほかにもハリー・スタイルズやレイジ・アゲンスト・ザ・マシーン、ジャック・ホワイトなども次々に抗議声明を表明してますね。

 この問題はですね、本当に真剣に考えていかないと、他の国にも影響が及びかねない話です。あと、噂だと、「最高裁はつぎにゲイ・メリッジの反故も狙ってるのではないか」とさえ言われてます。

 上の判事、顔と名前を知っておくといいですよ。何年も君臨する連中なので。中でも

このクラレンス・トーマスという人はとにかく最低です。

この人の奥さんはというとですね

この白人の奥さん、なんと、去年の1月6日のキャピトル・ヒルの連邦議事堂のあのテロ行為に参加してるんですよ。最高裁判事として危険ですよ。この話を聞くとですね


まさに「ゲット・アウト」を思い出すんですよね。この映画は、黒人が地下室で白人の老人の頭脳入れ替えの手術を受けさせられるという、薄気味悪い寓話だったわけですけど、まあ、これがリアルに起こっているような感じもして、かなり怖いんですけどね。





















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