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沢田太陽の2024年上半期ベスト・ソング

どうも。

では、上半期、シメに行きましょう。アルバムのベストは年末にしか出さないのはかわらないので、一昨年からはじめたベストソング、今年も行きます。

今年はこんな感じです!

はい。良い曲、揃ってますね。早速行きましょう。

10.Too Sweet/Hozier

10位はホージア。今年はノア・カーンやテディ・スウィムズ、ベンソン・ブーン、DJOと、tik tokも絡んで予期せぬ男性ソロのヒットが相次ぎましたが、ホージアのこの曲がそのなかだったら一番良かったですね。2014年の「Take Me To Church」だけの一発屋だと思っていた人が多かったようですが、あの曲のあと、彼、15曲くらいSpotifyのストリーム1億回越えてるのがあるんですよね。そんな状態だったからこそ、いつまた巨大ヒットが出てもおかしくなかった、と解釈することが正しいです。ちょっと60年代物風ないなたさがよいです。

9.So Sick Of Dreaming/Maggie Rogers

9位はマギー・ロジャース。今年は3月のビヨンセのアルバムを筆頭にして、なぜか女性アーティストがカントリー、フォークに向かう傾向が流行りましたけど、楽曲単位で一番好きなの、これですね。フリートウッド・マックの楽曲マナーをしっかり受け継いでる上手さがあって。鼻にかかった高めの声で訴えかけるように歌うマギーのシンガーとしての実力も堪能できます。

8.Caesar On A TV Screen/The Last Dinner Party

8位はThe Last Dinner Party。今年の最大の新人と騒がれ、その期待に応え全英1位にも輝き今年はもっぱら世界をツアー中の彼女たちですが、デビュー・アルバムからの4枚目のシングルがこれでしたね。もう学芸会のりのMVがアビゲイルの妄想趣味炸裂で相変わらず楽しいんですけど(笑)、まだ世界が「女の子がバンドすることのカッコ良さ」に気がついてないな、という感じはまだありますね。そのあたり、もう一押しあれば良いなと思っています。

7.Favourite/Fontaines D.C.

7位は出たばかりのフォンテーンズDCの新曲。これまでダークで重いポストパンクのイメージだった彼らですけど、これは80sのスミスあたりをまんま彷彿させる普遍的なインディ・ギターポップのあまりにも王道ですね。「こんな曲、なかったっけ?」と思わず、思わせるくらいの。それが、この一つ前に出たシングルと全く違うから、なおさらその幅の広さがすごいんです!


6.Hot To Go/Chappell Roan

続いて6位はチャペル・ローン。曲そのものは去年にシングルに出た曲なんですけど、なんとライブで振り付けつきでバカ当たりしたことで現在チャートを上昇中。Spotifyのアメリカで11位まで上がってます。こういう予期せぬヒットも波状効果で出してしまっているのがチャペルのブームを物語っています。僕も今すぐHOTTOGOの、YMCAばりの腕文字で参加したいですよ。


5.Von Dutch/Charli XCX

5位はチャーリーXCX。新作「Brat」、矢継ぎ早にグイグイくる曲がすごく刺激的なんですけど、その中でもやっぱり出色なのがこれですね。彼女のアッパー曲の中でもこれ、歴代最高のかっこよさ。今に限らず、今後、長いスパンで見ても、ライブでのステディなキラー・チューンとして定着しそうな、イメージでいうと、アンコール前のラストかその前か、ってとこですね。こういう曲が出るときは大概、アーティストとして一番脂が乗っている時です。

4.Where Weve Been/Friko

4位はフリコ。オーソドックスな、インディ・ギターロックっぽい曲の中ではこれ、久々に大当たりですね。彼らに関しては「USインディの理想的継承者」みたいな声もあるんですけど、それはただ単にシカゴっていう出身地がそう思わせているだけで、なんだかんだで90Sのレディオヘッドの豪快さを受け継ぐこの曲にみんな持って行かれているのが真相だと僕は思ってます。こういう曲かける若い人、今のところ他にいないですしね。僕も早くライブで体験したいものです。

3.Birds Of A Feather/Billie Eilish

3位はビリー・アイリッシュ。今回のアルバム、10曲が10曲、粒の揃った曲が並んでますけど、中でもちょっとメロウ系ならこれですね。すごく余韻の残る、後味の良さがあって。この系の曲の中では、彼女の歴代の曲の中でもベストなんじゃないかな。アルバムだとこの後にメランコリックなバラードの「Wildflower」、その流れをくみながら後半でドラマティックに返信する「The Greatest」と続きますが、あのアルバムで僕が一番好きな瞬間ですね。

ただ、この上半期は、僕的にはこの2曲が圧倒的でしたね。

2.Starburster/Fontaines D.C.

2位はフォンテーンズDC。2022年の前作「Skinty Fia」で一躍、インディ・ロック界で一躍、次のヘッドライナー狙える王手ポジションにつけた彼らでしたけど、ここで一気にファッションからガラッっと変えて、ヒップホップやクラブのファンにアピールする曲を出して、ちょっとインディから関心が離れていた野郎にユース・カルチャー的なアプローチしたのは大きいですね。オアシスとかアークティック・モンキーズがやりそうで結果的にやらなかった路線なのも、なんか嬉しいです。8月のニュー・アルバム「Romance」が今から本当に楽しみです。

1.Good Luck,Babe/Chappell Roan

そして1位は、、もうこれしかないに決まってます。チャペル・ローンの「Good Luck,Babe!」。去年出たデビュー・アルバムも聞きなおすとすごくいいんですけど、それでも、そのことを気づかせてくれたのが4月に出たこの単発シングルですよ。曲としては完全に「今様ケイト・ブッシュ」で、2コーラス目が終わって後半のクライマックスでの歌い始め(when you wake up next to him in the middle of the night)なんてモロなんですけど、叶わぬレズビアン・ロマンスに気持ちが高まるところでのあのドラマでハイノートで歌いきってサビに戻るあの展開、本当にすごくよく書けてると思います。この曲がやはり、その後の奇跡的な快進撃に火をつけたゲームチェンジャーですよ。彼女だけでなく、シーンそのものには旧及ぼしそうですからね。下半期もすごく楽しみです。



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