「海街チャチャチャ」をやっと見終わった!世界的にもヒットした韓国ロマンティック・コメディとホームドラマの王道
どうも。
いや〜、時間かかりましたけど、やっと見終わりました。
結果的に大ヒットだったと思います。Kドラマ「海街チャチャチャ」。日本から6週間も遅れてはじまったんですけど、無事、僕も昨晩、見終わることができました。
このドラマ、とうとう
欧米圏のネットフリックスでもトップ10入りするヒットになりました!
これ、すごいことですよ。「愛の不時着」や「梨泰院クラス」でも、日本やアジアであれだけ爆発的にヒットしたのに、欧米では火がつかなかったですからね。
ドラマの内容に差があったわけじゃなく、単純にタイミングの問題です。「チャチャチャ」、ラッキーだったのは、「イカゲーム」の世界的ブームの最中に出たでしょう?あれの相乗効果で、これも一緒に売れてしまったんです。だって、イギリスでもトップ10、入ってたし、ついにはブラジルでもトップ10に入りましたからね。
でも、これ、Kドラマにとってはすごくいいヒットだったと思うんですよね。だって韓国ドラマにおいて、意図した殺人がない作品で世界的にウケたわけですから(笑)。やっぱり、これまでの韓国の映画、ドラマのヒット作が血なまぐさかったですからね(笑)。Kドラマには、このドラマのようなロマンティック・コメディやホームドラマも伝統としてあるんだということをわからせた意味ではすごく大きかったと思います。
これ、なにがいいって
まず、ロム・コム(ロマンティック・コメディ)としての完成度がすごく高いんですよね。
韓国の映画、ドラマって、すごく、あの国の育成機関の教育の賜物を感じさせることがあるんですよね。「イカゲーム」でもスタンリー・キューブリックの影響が非常に濃厚でしたし、「パラサイト」でオスカーとったポンジュノのインタビュー読んでも「映画学校でかなりの作品を見て勉強した」と語っているように、ものすごく映画史に残る古典の痕跡を感じさせるんですよね。
今回の「チャチャチャ」でも僕はそれを感じさせていて。「主人公の男性には、ちょっと笑えるおかしな癖があって」とか、「ヒロインの彼女は器量も才能もあるからちょっとお高いんだけど、実は不器用で、相手役の男性にたしなめられて」みたいなパターンって、クラシック・ハリウッドのロム・コムの王道なんですよ。フランク・キャプラ、ハワード・ホークス、エルンスト・ルビッチ、ビリー・ワイルダー。そうした人たちからの要素を脚本には感じましたね。すごく基本に忠実な感じがしました。
あと、それだけでなく
韓国ホームドラマの醍醐味ですね。田舎の人たちの熱い人情。これがやはり光ります。しかも、助演がいつもながらやたらうまい。このあたりは「椿の花咲く頃」「愛の不時着」にも通じるところですね。
しかも、幅の広い年齢層の取り込み方がうまい。こういうおばあちゃんたちから
なぜ金髪なのかの秘密が最後まで明かされないポラちゃんまで(笑)。10代以下から80代まで全員がゴンジンという田舎町で主役なのが微笑ましいです。僕は
このKポップ狂いの中学生の女の子役の子が気になりましたけどね。演技、やたらうまくて。調べたらこの子、韓国の子役界隈ではかなり有名な子らしくて。韓国の子役に関しては
こういう素晴らしいまとめがあるんですけど、ここに入ってきてもおかしくない感じでしたね。
あと、このドラマ、「恋愛するのは主人公の2人だけじゃない」とことがまたよくて
なんかミームがたくさん生まれてるくらい人気者になってしまっているヒロインのヘジンの親友の歯科助手ミソンと、実直な若い警察官の恋愛とか
この鮮魚レストランの女主人の、別れた元旦那との離れ切らないストーリーがすごく泣けたりとか
「愛の不時着」の北朝鮮の奥様をはじめ助演常連のチャ・チュンフワがここでも噂好きの奥様役で活躍してるとか
「ヴィンチェンツォ」での悪徳弁護士と全く別キャラになった、かつての人気歌手だった喫茶店マスターを演じたジョ・ハンチュルとか、脇ですごく見せるんですよね、このドラマ。
でも、やっぱり魅力的なのは
キム・ソノ
もう、今やKポップ並の甘いルックスのスターですよね。なんかアジア圏では、ペヨンジュンと比較する声まで上がるくらいの人気になってるようですけど、この人もやはり
「スタートアップ」で主人公のドサン、完全に食っちゃってましたからね。あれで彼の人気が上がりすぎて、「スタートアップ」そのもののバランスが悪くなっちゃってドラマ自体がそんなに当たらなかったという弊害にもつながりましたが(笑)、その勢いがここにも続いちゃってる感じですよね。
ヒロインのシンミナも良かったですけどね。そんなに上手い女優さんとは思わないんですけど、離れた目とえくぼがすごくチャーミングで独特というか。
彼女、知らなかったんですけど
2年前にネットフリックスのシリーズで「イカゲーム」のイジュンジェと共演してたんですね。こういうこと知ると芋づる的に見たくなる(笑)のが今のKドラマの強みでもあります。
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