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宇多田ヒカル「Science Fiction」、聴いてますよ!

どうも。

すでに多くの人が語っているのを見かけましたが、僕も今

宇多田ヒカルのベスト盤「Science Fiction 」を聴いているところです。もう2回往復しましたね。

いや~、「Badモード」のレビューはこのnoteの人気記事のひとつだったんですけど、あのときにも書いたんですけど、僕が思っていた以上に彼女とは相性が良くてですね、すごく惹き付けられてますね。聴いてて楽しいです。

しかもこれ、あたかも新譜みたいな感じで聴けるんですよね。選曲がすばらしい。新曲3曲というのも効いてるんですけど、「Badモード」から最多の5曲をはじめ、転機になった「fantome」以降がちょうど半分の13曲でそれ以前が13曲とバランスが良いんですよね。

初期にしてもR&B色がまだ濃かった最初のアルバム二枚からはやや抑え目で、転機になりはじめた「Deep River」、そして今につながりはじめる「Heart Station」の曲が多め。さらに初期の、今聴くと少し古く聴こえそうなシングル曲に対して積極的に再レコーディングとミックス替えを行ってるので古びれる感じがなく、今の彼女の感覚で聴けるんですよね。

天才少女と歌われた彼女が、初期の段階でアメリカのギョーカイのやり方に振り回されたりしながらも(UTADA名義が省かれ、Ultra Blueからリリース3年前のシングルのColorsのみ収録なのはそのためか)、徐々に自分の本当にやりたい表現を見つけていき、「ハウスの手法を取り入れた、世界でも稀なシンガーソングライター・スタイル」を獲得していく過程が見れて人物史的な視点でもすごく楽しめます。「Fantome」以降、日常的な日本語で彼女自身のより生身に近い感覚を表現できるようになった点も過去曲と聴き比べてより強く感じられるようになったところも良いと思います。

今週はこれでかなり楽しめそうです。

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