グラミー賞2020 リゾもしくはビリー・アイリッシュは、クリストファー・クロスやノラ・ジョーンズの足跡を継ぐのか

どうも。

グラミー賞のノミネーション、発表になりましたね。

今年は

このように、発表がオシャレになってることもあってか、例年より注目度高い気がしましたね。

主要４部門、軽く見ておきましょう。

＜最優秀アルバム＞
i i/Bon Iver
Norman Fucking Rockwell/Lana Del Rey
When We All Fall Asleep Where Do We Go/Billie Eilish
Thank U Next/Ariana Grande
I Used To Know HER/HER
7/Lil Nas X
Cuz I Love You/Lizzo
Father Of The Bride/Vampire Weekend


＜最優秀レコード＞
Hey Ma/Bon Iver
Bad Guy/Billie Eilish
7 Rings/Ariana Grande
Hard Place/HER
Talk/Khalid
Old Town Road/Lil Nas X
Truth Hurts/Lizzo
Sunflower/Post Malone feat Swae Lee

＜最優秀ソング＞
Always Remember Us This Way/Lady Gaga
Bad Guy/Billie Eilish
Bring my Flowers Now/Tanya Tucker
Hard Place/HER
Lover/Taylor Swift
Norman Fucking Rockwell/Lana Del Rey
Someone You Loved/Lewis Capaldi
Truth Hurts/Lizzo

＜最優秀新人＞
Black Pumas
Billie Eilish
Lil Nas X
Lizzo
Maggie Rogers
Rosalia
Tank And The Bangas
Yola

という、感じなんですけどね。

主要部門の全体傾向を見ると、今年は久々にインディ・ロック目立ちますね。ここ数年、死んでたとこなんですけどね。2010年代の前半は非常に強かったんですけど。ヒップホップで今年は目立って強いのがなかったせいかもしれませんが。

あと、ビルボードのfacebookの書き込みとか見てると、ブーたれてる子供が多いですね。「どうしてBTSがないの！」みたいな。あと、お約束のスウィフティーズね。あの子らはなんでテイラーが全部１位とか受賞じゃないと気にくわないのか、わかんないんですけどね（笑）。

あと、HERと、新人部門のノミネートに思ったんですけど、グラミーの審査員、オールド・ソウル系のロビイストでもいるんですかね？この辺りは、そういう勢力の影響を感じずにはいられないですね。。やや不自然な感じもします。

だた、この４部門見た感じ、世間の注目は

主要４部門にノミネートされたリゾ、ビリー・アイリッシュに４冠独占の期待がかかることですけど、これ

独占するなら、リゾでいいんじゃないか、と思ってます。

なぜなら

その賞を切実に欲しがっているのは彼女の方だから

単純な話、ビリーがグラミーをそんなに欲しがってるとも思えないんですよね。興味なさそうというか。そういう栄誉が似合うタイプでもないですしね。

あと、リゾだと、過去の言動からして、例えば主要４部門４タコだったりしたら、騒いだりしそうじゃないですか。それこそ人種差別が云々で。僕もビヨンセの「Lemonade」がアデルの「25」に負けた時はそうも言いたくなりましたけど、「別にそんなんじゃないってば」程度のことで必要以上に騒がれられてもな・・・ということもあるのでね。別にビリーとリゾの争いなら、そういうことはないと思うので。アルバム・リリース時の評価だって、そんなに変わるものじゃないしね。

それに、主要４部門独占と言っても

過去に達成したの、1981年のクリストファー・クロスと、2003年のノラ・ジョーンズの例がありますけど、そんなにありがたいものなのかなあ、と。クリストファー・クロスが人気あったのって、それこそ1981年末の「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」（日本だと、もう少し先まで人気ありました）までだし、ノラだって、本当に売れてたり評価されてたのって2000年代いっぱいまでですからね。それ考えると、達成したからって、その後のキャリアにそれほど良いことのようにも思えないんですよねえ。そこがグラミー賞の残念なところではあるんですけど。アーティストの存在価値にふさわしい大勝利の例って、1984年のマイケル・ジャクソンくらいしか、少なくとも僕の記憶にはないですからね。

あと、グラミー自身が、そういう「偉業達成」みたいな空気を読まない賞でもあります。

例えば

2015年の時にベックが最優秀アルバム受賞した時にカニエが乱入したときあったでしょ。この騒動の陰でかわいそうに

サム・スミスに４冠かかってた事実が忘れられたんですよね。アルバムさえ取れれば３人目の４冠達成だったんですよね。これが残念ながら叶わなかったことで、主催者側も気を利かして、いつもなら一番最後に発表する最優秀アルバムの発表を前倒しにしたら、カニエが壊してしまったというね（笑）。でも、主催する側も、「４冠独占」に関する意識って、こんなもんです。

まあ、僕にとっては、申し訳ないですけど、グラミ〜って、年間ベストとかほどには興味持てないんですけどね。やっぱり、毎年のごとく、「何を基準に選ぶのかがわからない」し、90sの時にオルタナとヒップホップを完全無視した時に僕の中で失われた信用まだ回復できたわけでもないのでね。

なので個人的にはオルタナティヴ・ロック部門、今年はビッグ・シーフ、ジェイムス・ブレイク、ボニーヴェア、ヴァンパイア・ウィークエンド、トム・ヨークと、いいノミネートですが、加えて

ラナ様がついに主要部門にノミネートされたから、それでいいかなと（笑）。間違って、最優秀アルバム、受賞しないかな、とも思ってるんですけどね。審査員、空気読めないから、それもありえるかなと。