最新全米映画興行成績(24/08/16-18)と、ジーナ・ローランズとアラン・ドロン追悼
どうも。
今日の全米映画興行成績はサクッと行きます。
1(-)Alien: Romulus
2(1)Deadpool&Wolverine
3(2)It Ends With Us
4(3)Twisters
5(-)Coraline
6(5)Despicable Me 4
7(6)Trap
8(7)Inside Out 2
9(-)Stree 2
10(4)Borderlands
初登場で1位は「Alien: Romulus」。これは、エイリアン・シリーズの第7弾になります。4まで行って、プリ・クールを2作作って、これがどの話になるのか今一つわかってません。リドリー・スコットの頭のなかではどう整理されているのでしょうか。今回は彼は製作総指揮で、若いウルグアイ人の監督となっています。
これ、興行的な調子はよく4100万ドルで初登場。評判の方も悪くありません。Metacriticで64点。Rotrentomatoesで82点を記録しています。
では、この辺にして、今日は悲しい話を行きますね。
ジ−ナ・ローランズが亡くなってしまいました。彼女、アメリカにおける「インディペンデント女優」の先駆けです。というのも、夫がアメリカ・インディペンデント映画の雄、ジョン・カサヴェテスですからね。
いわゆる「名作映画」ということでいうならカサヴェテスの「フェイシズ」や「壊れゆく女」が有名です。映画通はここで知ってる人が多いですが
この「グロリア」という、戦う女性を演じた映画は一般的にも大ヒットして、ここでの強い女性像でも知られた人でもあります。
ただ最近の人には
「きみに読む物語」の痴呆症になったヒロインですよね。夫がなんとか2人の出会いを思い出させようと、自分たちの話を朗読する泣けるロマンスで、ライアン・ゴスリングとレイチェル・マクアダムスのブレイク作にもなったわけですけども、これ監督が彼女とカサヴェテスの息子でもあるんですよね。
この映画から20年、ジーナが本当に痴呆症になってすごく悲しまれていたんですが、程なくしての訃報となりました。94歳。大往生と言って良いかと思います。かっこいい女優の見本のような人でした。
そしてアラン・ドロンですよね。僕の子供の時代でさえも、もう「ハンサムの代名詞」と言えば、それは彼のことでした。
僕、生まれる前ですけど、ドロンと言えば「太陽がいっぱい」。これは僕も後追いで見ましたね。今でもレンタル屋、あると思うんですけどね。
あと、ルキノ・ヴィスコンティだったりジャン・ピエール・メルヴィルと言った、イタリアやフランスの名匠の映画に多く出演していましたね。
まだ日本でヨーロッパ映画が強かった時代の話ですけどね。
日本でも「ダーバン」のCMに長く出てましたね。それで僕も記憶にありましたから。
あとは映画雑誌のグラビアですよね。80年代に入っても人気投票でスクリーンのトップ10、まだ入ってた気がします。あの当時、50代なんて言ったら今と違ってかなり老人扱いされていたにもかかわらずですよ。
日本であまりに人気あるものだから「フランスではジャン・ポール・ベルモンドの方が国民的俳優だ」という言い方までされるようになって、あたかもドロンがフランスで人気ないようなフェイクニュースまがいの話まで流れるようになってましたけど、さすがにそれは誇張だと思いますね。
あと、こういう曲が出て割とヒットしてたほど、「男性の美形を表す形容詞」として機能もしてましたね。
この、霧島って力士まで「角界のアラン・ドロン」という呼び名、ありました。子供心に「それはあまりに飛躍しすぎだろ」と思っていましたが、それくらいの影響力でもありました。
近年でもメディア露出は多く、美しい老後を迎えているなと思っていました。ちょっとキナ臭いニュースなどもありはしたんですけど、訃報の時はさすがにそれは言わないでおきましょう。
ジーナとドロンの冥福を祈りたいと思います。